定番チップで40Gbpsを実現する
BLM40Cの変換基板を確認すると、Thunderbolt 3コントローラーの「Intel JHL7440」、USB3.1 Gen2 to PCIe Gen3x2ブリッジコントローラー「JMicron JMS583」、USB Type-Cコントローラー「Infineon Technologies CYPD5126」の3つを確認できた。多くのNVMeエンクロージャーに採用されている「Intel JHL7440」と「JMicron JMS583」の、2つのチップでThunderbolt 3、4/USB4.0の40Gbps接続に対応となっている。
NVMe SSD8種類でパフォーマンスをチェック
ここからは、BLM40Cに手持ちのNVMe SSDを取り付けて、相性の有無やパフォーマンスを確認していこう。テストには、Thunderbolt 3、4/USB4.0ポート搭載マザーボードをベースに組んだWindows PCと、Apple M2を搭載するMacBook Air(2022)を用意した。なお、MacBook Air(2022)のOSは、macOS Ventura(13.2.1)を使用している。
テストしたNVMe SSD 8種類は主流のCrucial、Samsung、Western Digitalに、先日レビューした格安SSDのSUNEASTから用意した。Thunderbolt 3、4/USB4.0ポートの理論値は最大40Gbps(5000MB/s)だが、現在NVMeエンクロージャーに採用されている変換チップでの実測最大値は、おおむね3000MB/s台前半になる。そのため組み合わせるNVMe SSDは、PCIe3.0×4モデルでも十分になるが、おもにPCIe4.0×4モデルで試している。
各ビデオカードの比較表 | ||||||
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メーカー | シリーズ名 | 容量 | 型番 | インターフェース | シーケンシャルリード・ライト | アキバ目標価格(3月4日調査分) |
Crucial | P5 Plus | 1TB | CT1000P5PSSD8JP | PCIe4.0×4 | リード6600MB/s ライト5000MB/s |
1万3000円 |
Samsung | 980 PRO | 1TB | MZ-V8P1T0B | PCIe4.0×4 | リード7000MB/s ライト5000MB/s |
1万5000円 |
990 PRO | 1TB | MZ-V9P1T0B | PCIe4.0×4 | リード7450MB/s ライト6900MB/s |
2万4000円 | |
SUNEAST | SE900 NVMe 70 | 2TB | SE900NVG70-02TB | PCIe4.0×4 | リード7000MB/s ライト6500MB/s |
1万9980円※Amazon価格 |
Western Digital | WD BLUE SN570 NVMe | 1TB | WDS100T3B0C | PCIe3.0×4 | リード3500MB/s ライト3000MB/s |
1万800円 |
WD_BLACK SN770 NVMe | 1TB | WDS100T3X0E | PCIe4.0×4 | リード5150MB/s ライト4900MB/s |
1万2700円 | |
WD_BLACK SN850 NVMe | 2TB | WDS200T1X0E | PCIe4.0×4 | リード7000MB/s ライト5100MB/s |
3万5000円 | |
WD_BLACK SN850X NVMe | 1TB | WDS100T2X0E | PCIe4.0×4 | リード7300MB/s ライト6300MB/s |
1万7000円 |
ちなみにNVMe SSDのファームウェアを更新するには、基本的にマザーボードのM.2スロットに取り付けて行なうが、今回試したBLM40Cは、NVMeエンクロージャー経由でアップデートできた。実際にアップデートしたのはSamsungと、Western Digitalの2モデルだが、BLM40Cに搭載したNVMe SSDは、OSとメーカーのSSDユーティリティー上からマザーボード搭載時と同じように認識されていたので、まず大丈夫だろう。