後継のNDP120と汎用向けのNDP200
NDP100に続いてSyntiantは、より高性能なNDP120の開発に着手、2019年8月に設計が完了するとともに、そこからGoogle Networkへの対応をスタートしている。
NDP120は最大7ストリームの音声対応や、Cadenceが提供するHiFi 3 DSPの搭載(これは音声のフィルタリングや複数種類のオーディオコーデックへの対応などを可能にする)、さらに性能を強化したSyntiant Core 2を搭載している。
このSyntiant 2コアはNDP100に搭載された初代のコア(Syntiant 1)に比べて25倍のスループットを実現しているほか、8bit精度への対応を含むより広範な用途向けを狙ったものとなっている。
このNDP120のサンプル出荷は2021年1月からスタートしており、サンプル価格は6ドル(1万個発注時の1個あたり価格)と少しお高めになっているが、より高機能な用途を実現できるため、ハイエンド機器向けを狙っているようだ。
さてNDP100&120は音声向けをターゲットとしているが、このSyndiant 2コアをそのまま利用して汎用向けとしたのがNDP200で、こちらは2021年9月に発表された。
Syntiant社は当初と異なり、最近は“Application for Intelligence of Everything”をキーワードに、映像処理やEVのバッテリー制御、センサーデータの処理などさまざまな用途向けを、このNDP200をベースに提案している。また今年のCESでは、NDP120の廉価版としてNDP115も発表している。
最初から大きな市場を狙うのではなく、まずは小さい市場を確実につかみ、そこから次第に市場を広げていくという、AIスタートアップらしからぬ堅実なビジネスを行なっているのがSyntiantというわけだ。

この連載の記事
-
第858回
デジタル
CES 2026で実機を披露! AMDが発表した最先端AIラックHeliosの最新仕様を独自解説 -
第857回
PC
FinFETを超えるGAA構造の威力! Samsung推進のMBCFETが実現する高性能チップの未来 -
第856回
PC
Rubin Ultra搭載Kyber Rackが放つ100PFlops級ハイスペック性能と3600GB/s超NVLink接続の秘密を解析 -
第855回
PC
配線太さがジュース缶並み!? 800V DC供給で電力損失7~10%削減を可能にする次世代データセンターラック技術 -
第854回
PC
巨大ラジエーターで熱管理! NVIDIA GB200/300搭載NVL72ラックがもたらす次世代AIインフラの全貌 -
第853回
PC
7つのカメラと高度な6DOF・Depthセンサー搭載、Meta Orionが切り開く没入感抜群の新ARスマートグラス技術 -
第852回
PC
Google最新TPU「Ironwood」は前世代比4.7倍の性能向上かつ160Wの低消費電力で圧倒的省エネを実現 -
第851回
PC
Instinct MI400/MI500登場でAI/HPC向けGPUはどう変わる? CoWoS-L採用の詳細も判明 AMD GPUロードマップ -
第850回
デジタル
Zen 6+Zen 6c、そしてZen 7へ! EPYCは256コアへ向かう AMD CPUロードマップ -
第849回
PC
d-MatrixのAIプロセッサーCorsairはNVIDIA GB200に匹敵する性能を600Wの消費電力で実現 -
第848回
PC
消えたTofinoの残響 Intel IPU E2200がつなぐイーサネットの未来 - この連載の一覧へ















