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『アイドル雀士スーチーパイ』シリーズ4作品がSwitch向けに移植

令和の時代に復活した『アイドル雀士スーチーパイ』をプレイしてほしい3つの理由【前編】

2023年01月19日 20時00分更新

文● 梶井工太郎 編集●イチえもん/ASCII

『アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュート』。ゲームセンターや家庭用で人気を集めた美少女麻雀ゲーム『アイドル雀士スーチーパイ』シリーズより、セガサターン用に発売された4作品が1本のパッケージになって登場!

 かつてゲームセンターを中心に人気を博したゲームジャンルのひとつに、"脱衣麻雀"があった。まだまだ不良のたまり場といったイメージの強かったゲームセンターの中でも、「格ゲー(格闘ゲーム)」や「縦シュー(縦スクロールシューティングゲーム)」の島よりもさらに奥深くの領域で、なんとも艶めかしい光を放っていたものだ。

 脱衣麻雀はその後、社会の変化や家庭用ゲーム機の進化とともに、時代やハードのレーティングに合わせた形でゲームセンター以外の場でも人気を得ていくのだが、2000年代中頃くらいを境に、いつしかあまり姿を見かけなくなってしまった。

 ところがここ数年、そんな脱衣麻雀ゲームの名作たちが続々とNintendo Switchへと移植されている。そして昨年12月8日、脱衣麻雀移植ムーブメントの火付け役といっても過言ではないメーカー「シティコネクション」が、『対戦ホットギミック』シリーズ、『スーパーリアル麻雀』シリーズ、『ファイナルロマンス』シリーズに続き、ついに『アイドル雀士スーチーパイ』シリーズを移植リリースした。

 12月8日に発売された『アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュート』は、往年のゲームハード「セガサターン」で発売された4作がNintendo Switch向けにリマスターされたもので、パッケージ版のみ4作セットで収録されている。

 収録タイトルは『アイドル雀士スーチーパイSpecial&Remix』、『アイドル雀士スーチーパイII』、『スーチーパイアドベンチャー ドキドキナイトメア』、『アイドル雀士スーチーパイ発売5周年記念めちゃ限定版○得パッケージ』の4作。

『アイドル雀士スーチーパイSpecial+Remix』は、アーケード版からの移植として1995年2月24日に発売された。アーケードからの移植ではあるものの、当初はMA18(18歳以上推奨)レーティングとして、胸の先端のあの部分(具体的にいうと乳首)を肌色に塗りつぶした表現だった。そして7ヶ月後の1995年9月29日、本来あるべきもの(わかりやすくいうと乳首)が描かれたX指定バージョンのRemixが限定生産で発売された

『アイドル雀士スーチーパイII』もアーケード版の移植として1996年4月26日に発売。何者かにさらわれた片桐志穂を救出するため、麻雀勝負で負かした相手を仲間に加えつつ、真相を追うスーチーパイの活躍を描くDisc1。Disc2は、フリー対戦モードや出演声優のインタビュームービー、サウンドテストなどが収録された「おまけディスク」となっている

『スーチーパイアドベンチャー ドキドキナイトメア』はシリーズ初の恋愛アドベンチャーとして、1998年2月26日に発売。スーチーパイたちが暮らす町を舞台に、ヒロインたちと交流しながら怪事件に挑むことに。Disc1は月曜日から金曜日までの5日間で事件の発端から解決までを描くゲーム本編が収録。Disc2では本編で結ばれた相手とのデートが楽しめるほか、4人同時プレイ可能なミニゲーム等が収録されている。驚くほど細かく描き込まれたマップ画面や、とにかくよく動くドット絵アニメーションからは、当時のドット絵技術の粋を見ることができる

『アイドル雀士スーチーパイ発売5周年記念めちゃ限定版○得パッケージ』は1998年11月26日発売。Disc1・2には、当時セガサターンでもX指定の「Remix」「II」が再発売不能となったため、脱衣シーンを水着着用に修正した全年齢版「Limited」と同じグラフィックに差し替えたものが収録。Disc3には『ドキドキナイトメア』のシステムを使った新作のショートアドベンチャーゲームと、大幅にキャラクターを拡充したフリー対戦モードおよび、資料的な面でも貴重な声優ホームページ(当時)の出張版などが収録されている

 どれも20年以上前の作品であり、X指定(18禁)、もしくはMA18(18歳以上推奨)というレギュレーションでの発売だったので、実際に当時リアルタイムでセガサターン版をプレイしたことがある世代は、今やアラフォーorアラフィフということになる。もちろん筆者もそうだ。……いつのまにかおじさんになっていました。

 当時はとても人気のあったシリーズであり、若さゆえのエネルギーを持て余した青春時代に何かとお世話になったファンも多いはず。それが今、時代を超えて現役のゲーム機で遊べるというのは、とても喜ばしいことには違いない。このゲームのターゲット層は明白だ。かつてリアルタイムで遊んだ層、そう、つまりは我々アラフォー・アラフィフジェネレーションなのだ。

 だが筆者は思うのだ。オリジナルは20年前のセガサターン時代、平成ど真ん中時代のゲームといえども、つい最近リリースされたゲームをプレイする理由がノスタルジアだけなのでは、それじゃああまりにも寂しいじゃないか!

 せっかくだもの、もっと前のめりな姿勢で遊びたい。さらにはアラフォー、アラフィフ世代のみでなく、オリジナル版が発売された頃に生まれたような世代、現役で若さゆえのエネルギーを持て余している世代にも、レトロゲーというくくりを取っ払って遊んでもらいたい!

 というわけで、「Nintendo Switchに移植された今だからこそ、本作を積極的にプレイしてほしい」その理由をひとつひとつ述べながら、アイドル雀士スーチーパイ サターントリビュートを前・後編に分けてレビューしていこう。

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