10月18日、アップルが第10世代となる「iPad」を発表しました。日本での価格は税込6万8800円からと、iPadとしてはかなり高くなってしまったことが話題を呼んでいます。なぜこうなったのか、iPadの価格について考えてみます。
2017年から続く「329ドル」から値上げ
新型iPadやiPad Proの発表にあわせて、iPad AirやiPad miniも値上げされました。米国での価格は据え置きにもかかわらず、日本では7月の値上げに続く再値上げとなっています。
しかし第10世代のiPadについては、円安の影響だけでなく、米国での製品価格が上がっていることが特徴です。
これまでのiPadは、2017年(第5世代)から2021年(第9世代)まで、「329ドルから」という価格で統一されていました。第10世代ではこれが「449ドルから」に上がったのです。
米国ではインフレが進んでおり、値上げすること自体に不思議はありません。しかし米国では新型iPad Proの価格を据え置いたのに対し、より価格に敏感な人が手にするiPadを値上げするというのは、興味深い判断です。
名前こそ無印の「iPad」のまま変わっていないものの、ホームボタンのない全画面デザインに刷新されたこともあり、iPadの1つの上の製品ラインが加わったような印象を受けています。
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