KDDIはどこかではっきりした説明を
実際、KDDIの通信障害では、ルーターなどデータ通信しかしないものは被害を受けていなかった。
今回、IoT機器は150万回線、通信障害の影響が出たと報告されている。しかし、KDDIが抱えるIoT機器の回線数は国内で1500万回線、海外で100万回線、合計で1600万回線存在する。
髙橋社長は「150万件というのは、音声通話が止まったことでSMSも止まってしまい、SMSを使うIoT回線が影響を受けたということになる。たとえば(SMSを使わない)スマートメーターは影響を受けていないということになる」と説明するのだ。
もちろんiPhoneもSMSに対応するが、iMessageも利用できるためモデムの挙動がAndroidとは異なるのかもしれない。
いずれにしても「iPhoneが障害時でも通信ができていたのは、モデムがアプリケーションプロセッサと別だったから」というのは、Androidメーカー関係者が立てた「仮説」である。
ただ、Androidメーカーとすれば「通信障害時はAndroidよりもiPhoneのほうがつながりやすい」なんてという変な評価が成立してしまうのは、正直困ってしまうことだろう。
果たして「なぜ、通信障害時にiPhoneはデータ通信が維持できたのか」という点について、KDDIにはどこかのタイミングでハッキリと説明してもらいたいものだ。
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