スマホ業界の「オンラインシフト」が加速しているようだ。
事の発端は2020年12月に発表となったNTTドコモ「ahamo」だろう。当時の菅首相による通信料金の値下げ圧力に対して、NTTドコモが出した答えが「オンライン専用プラン」である「ahamo」であった。
オンラインで契約することで、ショップなどの人件費がかからないということで、値下げが実現できたという立て付けだ。その後、ソフトバンクが「LINEMO」、KDDIが「povo」を投入。キャリアによるオンライン専用プランは一気にメジャーになった。
各社とも狙うのは、学生や新社会人など若い人たちだ。世間では「Z世代」とも言われていたりするが、オンラインで手軽に契約でき、無駄なく使える利便性を重視し、メインブランドとは異なる新しいブランドを構築しようとしている。
ソフトバンクがメタバース「ZEPETO」に出店
そんななか、さらにオンラインシフトを進めたのがソフトバンクだ。
同社では2022年6月23日、メタバースプラットフォーム「ZEPETO(ゼペット)」内に、アバターのショップクルーが接客するバーチャルキャリアショップ「ソフトバンクショップ in ZEPETO」をオープンさせた。
午前10時から午後9時までは実際のショップクルーがアバターとなって接客。その他の時間もオペレーターやAIボットによるチャットでサポートが受けられるという。
メタバース空間にあるキャリアショップとはどんな体験ができるのか。

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