スマホ業界の「オンラインシフト」が加速しているようだ。
事の発端は2020年12月に発表となったNTTドコモ「ahamo」だろう。当時の菅首相による通信料金の値下げ圧力に対して、NTTドコモが出した答えが「オンライン専用プラン」である「ahamo」であった。
オンラインで契約することで、ショップなどの人件費がかからないということで、値下げが実現できたという立て付けだ。その後、ソフトバンクが「LINEMO」、KDDIが「povo」を投入。キャリアによるオンライン専用プランは一気にメジャーになった。
各社とも狙うのは、学生や新社会人など若い人たちだ。世間では「Z世代」とも言われていたりするが、オンラインで手軽に契約でき、無駄なく使える利便性を重視し、メインブランドとは異なる新しいブランドを構築しようとしている。
ソフトバンクがメタバース「ZEPETO」に出店
そんななか、さらにオンラインシフトを進めたのがソフトバンクだ。
同社では2022年6月23日、メタバースプラットフォーム「ZEPETO(ゼペット)」内に、アバターのショップクルーが接客するバーチャルキャリアショップ「ソフトバンクショップ in ZEPETO」をオープンさせた。
午前10時から午後9時までは実際のショップクルーがアバターとなって接客。その他の時間もオペレーターやAIボットによるチャットでサポートが受けられるという。
メタバース空間にあるキャリアショップとはどんな体験ができるのか。

この連載の記事
-
第176回
スマホ
NTTは過疎エリアで「スターリンク」を借りたらどうか -
第175回
スマホ
ワイモバイル ヒットの理由は徹底的に“シンプル”にこだわったから「そもそもプランの名前もつけたくなかった」 -
第174回
スマホ
au「マネ活プラン」楽天がいち早く導入すべきだった -
第173回
スマホ
ドコモ回線、品質低下の一因は“通信技術”か -
第172回
スマホ
楽天最強プラン「何をもって最強なのか」他キャリアが横やり -
第171回
スマホ
最新スマホの中身が“型落ち”なワケ -
第170回
スマホ
PayPayの失策、楽天ペイの猛攻 -
第169回
トピックス
PHS終了、代わりとして期待の「sXGP」とは -
第168回
スマホ
ドコモ新プラン発表で、楽天モバイルが潔く見えてきた -
第167回
Apple
政府のアップル規制案、国民の安全を脅かすおそれも -
第166回
スマホ
握手の裏で殴り合うKDDIと楽天モバイル - この連載の一覧へ