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前モデルから大幅性能アップしたオールインワンノートPC

第12世代Core i9搭載の新VAIO S15 | ALL BLACK EDITIONが爆速だった

文●飯島範久 編集●ASCII.jp編集部

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パフォーマンスをチェックしてみた

 さっそくベンチマークテストを行なった。今回検証したマシンのスペックは以下の通りだ。計測にあたっては、「VAIOの設定」で「最適なパフォーマンス」に設定し、電源に接続した状態で行なっている。なお、今回試用したマシンは試作機のため、販売されるマシンでは性能が異なる可能性があることを留意してほしい。

今回試用したVAIO S15 | ALL BLACK EDITIONのスペック
OS Windows 11 Home
ディスプレー 15.6型、4K(3840×x2160ドット)
CPU インテル Core i9-12900HK
GPU CPU内蔵のIris Xeグラフィックス
メモリー 64GB(32GB×2)DDR5-4800
ストレージ 512GB M.2 NVMe SSD/1TB HDD(SATA3)
有線LAN 10/100/1000Mbps
無線LAN Wi-Fi 6E
インターフェース USB4 Type-C×1、USB3.0 Type-A×3、HDMI×1、ミニD-sub15ピン×1、ステレオミニ端子×1
サイズ 約361.4(W)×254.3(D)×26.0(H)mm
重さ 2.25kg

 まず、CPUの性能をチェックする「Cinebench R23」から。計測はデフォルトの10分間回したときの値とした。

「Cinebench R23」の結果

 結果は、マルチコアで12918pts、シングルコアで1880を記録。シングルコアの性能も高く、20スレッドの威力でかなりのハイパフォーマンスぶりを示している。

 次に、アプリを実行したときの性能をチェックする「PCMark 10」だ。

「PCMark 10」の結果

 結果は、全体スコアが5718とデスクトップマシン並みにかなり高い。グラボがないので、Rendering and Visualization Scoreは4613と低めだが、Photo Scoreは11617と高く、幅広いアプリで快適な作業が行なえるだろう。

 ゲーミングマシンではないがグラフィックス性能を測る「3DMark」を実行してみた。実行したのは「Time Spy」と「Fire Strike」の2つ。

「3DMark」の「Time Spy」の結果

「3DMark」の「Fire Strike」の結果

 結果は、Time Spyが2009、Fire Strikeが5314だった。さすがにどちらも快適とは言い難いが、CPU内蔵GPUでもFire Strikeで5000を超えしており、軽めの3Dゲームであれば楽しめるレベルだ。

 そこで、軽めの3Dゲームとして「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51」を実行してみた。グラフィックは最高品質、解像度は1920×1080のフルスクリーン表示で行なっている。

「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver1.51」の結果

 結果は、11064と「すごく快適」となり十分快適に楽しめそうだ。また、ちょっと重めの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」も実行してみた。こちらは、グラフィックの設定を「高品質(ノートPC)」と「標準品質(ノートPC)」の2種類を計測。画面サイスは1920×1080でフルスクリーン表示している。

「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」の結果。解像度の設定は1920×1080のフルスクリーンモード。

 結果は、高品質(ノートPC)で6793と「やや快適」、標準品質(ノートPC)で9425と「快適」だった。標準品質(ノートPC)だと平均フレームレートが66.08533fpsなので、グラフィックの設定を調整すれば快適にプレイできるだろう。CPU内蔵GPUでも、ここまで動作するようになったのは嬉しい限りだ。

 こうした負荷をかけたときの気になるファン音について、騒音計を使い本体正面から約30cm離れたところで計測したところ、約52.9dBAと少々風切り音が大きかった。動画を見たりする程度ならそこまでファン音が大きくなることはないが、気になるようならヘッドホンを活用したほうがいいだろう。

 続いてストレージ性能を「CrystalDiskMarek 8.0.4」で計測してみた。結果は以下の通り。

「CrystalDiskMarek 8.0.4」でSSDのテスト結果

 シーケンシャルリードで約6782MB/秒、シーケンシャルライトで4873MB/秒とPCIe 4.0接続NVMe SSDとしては最速の部類。

 最後に「PCMrak 10」でバッテリー性能をチェックする「Modern Office Battery Life」を実行した。

「PCMrak 10 Modern Office Battery Life」の結果

 結果は3時間11分で、スコアは4548。97%から7%までの時間なのでもう少し伸びそうだが、公称値が4K解像度で約5.3時間なので、バッテリー駆動というよりは電源につないで利用するのがよさそうだ。もっとも重量が約2.25kgと部屋間の移動はありでもモバイルワーク向けの製品ではなく、ハイパフォーマンスのCPUを搭載していることを考えると妥当だろう。

デスクワークで超快適なオールインワンノートPC

 このように、VAIO Zを含めたVAIOシリーズの中でも最高性能を発揮するVAIO S15|ALL BLACK EDITIONは、VAIOストア価格で30万2800円から。受注受付は5月中旬以降で、最速で手元に届くのが5月下旬以降となっている。

 デスクワークはもちろん、ちょっとした3Dゲームもプレイできるし、写真やビデオ編集など、ちょっと負荷のかかる作業をこなしたいなら、VAIO S15のモデルの中でも本製品を選ぶことをオススメしたい。古くなったデスクトップマシンの代替にいかが?

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