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【Galaxy発表会まとめ】最強タブ発売のサプライズもあったGalaxy発表会を詳細レポ

2022年04月08日 17時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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 2022年4月7日、Galaxy Harajukuで新製品発表会が開催され、スマートフォン4機種とタブレット2機種の合計6モデルの日本投入が発表された。スマートフォンではGalaxy初の完全SIMフリーモデル「Galaxy M23 5G」も登場、大型14.6型ディスプレー搭載タブレット「Galaxy Tab S8 Ultra」も発売になる。

Galaxy Harajukuで開催された新製品発表会

 発表会の冒頭では、サムスンがGalaxyシリーズを通じて地球環境を考えた製品作りをしていることが紹介された。その1つとして世界中の海に廃棄された魚網を回収し、プラスチック素材として再生しスマートフォンの内部パーツの一部に使われている実例を説明。漁の際に捨てられた魚網は魚やサンゴ礁など海洋の生態系に大きな損傷を与えているという。それらの廃棄魚網を回収したのち、スマートフォンの部品として使用できる品質の素材にリサイクルし、実際にGalaxy S22 UltraのSペン収納部分などに使用しているとのこと。2022年末までに約50トンの廃棄魚網が回収される予定だという。

GalaxyのSDGsへの取り組みを説明するサムスン電子ジャパン Evangelistの久野沙絵子氏

回収された魚網をリサイクルした素材がGalaxy S22 Ultraの内部パーツの一部に使われている

フラッグシップモデル「Galaxy S22 Ultra」と「Galaxy S22」

 スマートフォン新製品は、2月に海外で発表され日本投入が待ち望まれていた「Galaxy S22 Ultra」「Galaxy S22」の2製品がまず発表された。どちらもSoCにSnapdragon 8 Gen 1を搭載するハイエンドモデルだ。Galaxy S22 Ultraは6.8型、Galaxy S22は6.1型ディスプレーを採用した。

Snapdragon 8 Gen 1搭載のGalaxy S22 UltraとGalaxy S22を発表

ディスプレーサイズ。Galaxy S22 Ultraは6.8型、Galaxy S22は6.1型

 どちらのモデルもGalaxy史上最強を実現しており、本体フレームにはアーマーアルミニウムを採用し、ディスプレーはGalaxy Sシリーズ初となるコーニングの最新ガラス「Gorilla Glass Victis+」で覆われており破損を防いでいる。そして防水防塵はIP68に対応した。

Galaxy史上最強の耐久性を誇る

 カメラはGalaxy S22 Ultraが1億800万画素の広角に加え、1200万画素の超広角、1000万画素の光学3倍望遠、1000万画素の光学10倍望遠を搭載。なお背面にはカメラが5つあるようにみえるが、そのうちの1つはレーザーフォーカスとのこと。フロントカメラは4000万画素と高画質だ。Galaxy S22のカメラは5000万画素の広角、1200万画素の超広角、1000万画素の光学3倍望遠という3つを搭載。フロントカメラは1000万画素を搭載する。

Galaxy S22 UltraとGalaxy S22のカメラ構成

 Galaxy S22 Ultraの特徴の一つが、Galaxy Sシリーズ初となるSペンの内蔵だ。SペンはGalaxy Noteシリーズで採用されていたスタイラスで、手書きや本体操作に利用できる。ペンの遅延速度は従来より1/3低減されより書き味も向上した。Google検索の検索バーへSペンを使って手書きで文字入力したり、ブラウザーとメモアプリ「Galaxy Notes」の2つのアプリを上下同時に開き、ブラウザーの画像をGalaxy NotesへSペンでドラッグ、画像と同時にURLも張り付けられ後から再検索もできるといった便利な機能がデモされた。

Galaxy S22 UltraにSペンが内蔵されたことを説明するGalaxy Harajukuスタッフのすえ氏

Sペンを使えば様々な操作も楽に行なうことができる

 Galaxy S22は片手でも持ちやすい6.1型ディスプレー搭載モデルで、前モデルよりも本体サイズは縦が短く、横がワイドとなり持ちやすさも向上。広角カメラは前モデルの1200万画素から5000万画素へと大幅に画質が高められた。

小型で持ちやすいGalaxy S22。メインカメラ画質も向上

本体形状は前モデルから若干変わった

 さてGalaxy S22シリーズの最大の特徴がカメラの夜間撮影性能である。ナイトグラフィーと呼ぶ夜景撮影モードでは暗いシーンもより明るく撮影することができる。AI処理にかかる時間も短縮され、2秒程度で撮影が完了する。ナイトフラフィーの性能はGalaxy S22 UltraとGalaxy S22どちらも同等とのこと。そして撮影後の写真はシェア機能からQRコードを発行すれば、他のスマートフォンへの転送も簡単にできる。

ナイトモードOFFとONの比較。フラッシュ不要でここまで明るく写る

撮影後の写真はQRコードでシェアもできる

 もちろん昼間の撮影機能も強力だ。1例としてGalaxy S22 Ultraの100倍ズームがデモされた。1倍から100倍にすると、道路の上に描かれた文字をはっきりと写し出すことができる。また高倍率撮影では手振れしてしまいがちだが、フォーカスロックでそれを防ぐ。20倍程度から上になると画面内に全体のプレビューの小窓が表示され、どの部分を望遠にしているかがわかる上に、小窓の枠が黄色になるとAIにより望遠画像部分のフォーカスがロックされブレを防いでくれる。

標準撮影。道路がどこにあるか見えない

100倍撮影では道路が写っている。右上に見えるのがプレビューの小窓だ

 Galaxyシリーズのカメラは「誰もが簡単にキレイを撮れる」をコンセプトに開発されており、他にも「被写体が動いても追いかける自動フレーミング」「前後カメラを使い撮影者の顔も同時に写せるディレクターズビュー」「まつげなどもはっきりと撮影できるポートレート撮影と、動画でも氏ネマティックなボケを演出するポートレート動画」「編集アプリ不要で標準のギャラリーから写真を加工できる機能」などが説明された。写真加工は別途編集アプリは不要で、標準のギャラリーアプリから直接写真加工が可能だ。

 AIを使った機能としては、不要な部分を消去できる「AI消しゴム」機能や、古い写真も今風に鮮明にしてくれる「AIリマスター」を紹介。Galaxy S22 UltraならSペンを使うことでAI消しゴムも使いやすい。また新たな機能として撮影時に写ってしまった手の影や、ガラス面に反射してしまったものを消去することもできるようになった。

ポートレートは写真だけではなく動画にも対応した

AIを使いリマスターや不要物消去ができる

 本体の高いパフォーマンスや写真のAI処理機能はGalaxy初の4nmプロセッサー、クアルコム「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載したことで実現できている。性能が高いだけではなく省電力にも強い。バッテリーはGalaxy S22 Ultraが5000mAh、Galaxy S22が3700mAhを搭載し丸1日の使用にも対応。それぞれ45W、25Wの急速充電にも対応し、朝の忙しい時間でも充電時間を短縮できる。

Snapdragon 8 Gen 1を搭載

4nmプロセッサと大容量バッテリーにより1日の使用も楽にこなす

 Galaxy S22とGalaxy S22 Ultraは予約者キャンペーンも行なわれる。どちらも全員プレゼントという太っ腹なものだ。Galaxy S22は小型ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2」と、USB Type-C接続型のmicroSDカードリーダー。Galaxy S22 Ulrtraはこの2つに加え、ワイヤレス充電台を2つ持ちGalaxy本体とBudsを同時充電できる「Wireless Charger Duo」も進呈される。

 なおGalaxy Buds2の色はランダムに発送。どちらのモデルもmicroSDカードは利用できないため、外付けながらもリーダーがもらえるのは便利だろう。

Galaxy S22の予約購入者プレゼント

Galaxy S22 Ultraの予約購入者プレゼント

 Galaxy S22とGalaxy S22 Ultraはドコモとauから発売となる。本体カラーはGalaxy S22 Ultraがバーガンディーとファントムブラック、Galaxy S22がファントムホワイト、ファントムブラック、ピンクゴールドの3色。ドコモ、auどちらも同じ色が投入される。予約日は4月7日から20日までで、発売日は4月21日が予定されている。

ドコモから発売される2機種5カラー

auもドコモと同じモデルが投入される

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