ASCII Power Review 第167回
動画も静止画も「プロ」レベルでこのお値段!
パナソニック「LUMIX GH6」実機レビュー = 2521万画素の最上位マイクロフォーサーズだ!
2022年03月22日 13時00分更新
パナソニックからマイクロフォーサーズのハイエンドモデルが登場した。「GH」シリーズといえば動画機能に秀でたモデルということもあり、写真が専門の自分からすると若干縁遠く感じる製品……とはいえマイクロフォーサーズでは久々の画素数アップなど静止画機能も進化している。今回は「GH6」の静止画機能を中心にチェックしていく。
M4/3でついに2521万画素きました
ハイレゾでは1憶画素の写真が撮れます
GH6が採用した撮像素子は2521万画素で、マイクロフォーサーズとしては2015年以来の画素数アップになる。
ちなみにマイクロフォーサーズの同胞であるOMDSの最新モデル「OM-1」は画素数こそ2037万画素だが裏面照射積層型を採用した。このように各社が着実に進化し続けてくれるのはマイクロフォーサーズファンとしては嬉しい限りだ。
画質を見てみると今回試用したキットレンズ「LEICA DG12-60mmF2.8-4」の描写力と合わせ、拡大して見ても細部は精細に写っている。またシャープネスを強調しすぎない解像感や、適度なコントラストの階調再現も好印象だ。
連写画像を合成し1億画素相当の画像を生成する「ハイレゾモード」を搭載、さらに手持ち撮影にも対応した。実際に「ハイレゾモード」で三脚使用と手持ち撮影で撮り比べてみると、手持ち撮影では大きな手ブレや被写体ブレがあると合成に失敗する場合があり、撮影後の処理時間も三脚使用では約5秒のところ手持ち撮影では約12秒と長くはなる。
しかし画質的には遜色がないように見える。「ハイレゾモード」を搭載した機種は多数あるが、手持ち対応機種はまだ少数派なので、手軽に高解像度の画像を求めたい人にはうれしい機能だ。
高感度の画質は従来機と同等で、ISO3200あたりから画質劣化を感じ、ISO6400を超えると細部の解像感が失い始める。ただノイズ処理が強めに感じるので、解像感を重視するなら画質設定でノイズ処理を弱めにするのもいいだろう。
搭載される画像処理エンジンの処理速度も向上し、静止画撮影で恩恵を受けるのが連写速度だ。電子シャッターならフル解像度のRAW+JPEGで最高秒75コマ連続200枚の高速連写が可能になった。
ただしAF/AEは固定となり、電子シャッター特有の動体歪みも発生するので被写体は選ぶことになる。また従来の連写機能「6K/4Kフォト」に搭載されていた「プリ連写」機能が無くなってしまったのは残念。メカシャッター(もしくは電子先幕)での連写速度はAF/AE固定で秒14コマ、AF/AE追従では秒8コマになる。
AFは引き続きコントラスト式を採用し、被写体認識は人物と動物に対応している。野鳥など不規則に激しく動く被写体ではAF追随が追い付かないこともあったが、風景やスナップ、緩やかな動きなら像面位相差AFと比べても不満を感じることはないだろう。
ボディデザインも進化 背面液晶の動きは秀逸
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