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最高峰性能の小型マシン「Mac Studio」に新iPhone SE/iPad Air登場! 2022年春のApple Event 第29回

Mac Studioはモンスター級! Studio Displayのエンタメ性能も徹底検証【山本 敦】

2022年03月17日 22時00分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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Apple TV+の空間オーディオに対応するコンテンツをStudio Displayの内蔵スピーカーで視聴した。大型の画面に表示される映像とともに、立体音楽体験に心地よくのめり込める

6スピーカーシステムによる圧倒的な空間オーディオの迫力

 Studio Displayがあると、MacBook Airでふだん視聴するエンターテインメントコンテンツの迫力も飛躍的にアップする。

 例えばApple TV+のコンテンツはより大きな画面で映像が見られるだけでなく、空間オーディオによる立体音楽体験も加わる。Apple Musicのドルビーアトモスによる空間オーディオにより配信されるコンテンツも、ミュージックアプリの設定からオンとオフを切り換えながら聴くと、Studio Displayの場合は効果がとても明快にわかる。

本体フレームのボトム側にスピーカーの音の出口がある

 2021年に発売された24インチのiMacも、Studio Displayと同じ6スピーカー構成のオーディオシステムを本体に内蔵している。4つのフォースキャンセリングウーファーと、2つのトゥイーターユニットという構成も同じ。アップルではiMacの開発により得た知見を活かして、よりパワフルな低音、空間オーディオ再生時の立体感が得られるようにStudio Displayのサウンドシステムのチューニングを本機に合わせてブラッシュアップしたそうだ。

 薄い筐体のディスプレイなのに、低音は量感が豊かで重心が低く安定している。Apple TV+のオリジナルドラマ「インベージョン」から、シーズン1の第2話「崩壊」の終盤、USネイビーシールズと地球外生命体の“あの物体”が初めて遭遇するシーンでは足もとを揺さぶられるような力強い低音が“ズゴゴゴゴ”と響き渡る。物体が舞い上げる砂嵐に360度周囲を包まれ、砂粒が自分の体に勢いよく音を立ててぶつかってくるような鮮明な効果音に思わず息を吞んだ。長い緊張が張り詰めるシーンのサウンドトラックに、作品のクリエイターたちが込めた思いも直に感じられる環境は、4Kテレビとサウンドバーの組み合わせよりもStudio Displayによるデスクトップリスニングがベストかもしれない。

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