最高峰性能の小型マシン「Mac Studio」に新iPhone SE/iPad Air登場! 2022年春のApple Event 第29回
Mac Studioはモンスター級! Studio Displayのエンタメ性能も徹底検証【山本 敦】
2022年03月17日 22時00分更新
アップルがデスクトップ版Macの新しいハイエンドモデル「Mac Studio」と、27インチの5K RetinaディスプレイにA13 Bionicチップを載せた外部モニター「Apple Studio Display」を3月18日に発売する。それぞれの実機を、エンターテインメント系の用途を中心に試したファーストインプレッションを報告しよう。
ウルトラ静かなMac Studio
Mac Studioは据え置きのデスクトップ型Mac。iMacと違って本体にディスプレイを持たない。エンクロージャーの素材は80%再生アルミニウム。縦横のサイズはMac miniと同じ19.7cmだが、高さサイズが約2.6倍ある。天板に大きく堂々とアップルのロゴを配置した。
アップル独自設計のSoC(システムオンチップ)はハイエンドクラスの「M1 Max」か、またはアップル独自のパッケージングアーキテクチャ「UltraFusion」により、2つのM1 Maxチップを合体させてパフォーマンスを2倍に拡張した「M1 Ultra」を搭載するモデルを分けた。Apple Storeで販売されるMac Studioの価格は、M1 Max搭載機が24万9800円から、M1 Ultra搭載機が49万9800円からで、それぞれにカスタマイゼーションのオプションを用意する。
Mac Studioは、コンパクトな筐体の中に強力な排熱システムを内蔵する。内部に左右対称に配置したファンを回して、本体底部360度均等に配置したエアダクトから空気を取り込む。空気を電源ユニットからチップの熱管理モジュールまで素速く循環させて、背面に設ける2000個以上の細密な穴を加工したパンチグリルから排出する。この排熱システムを構成するパーツの素材を変えてパフォーマンスを高めていることから、M1 Ultra搭載機の方が筐体が900gほど重い。
Mac Studioで動画や音楽を再生しつつ、Adobe Lightroomによる画像の読み込みや、Adobe Photoshopを一緒に動かして画像を編集してみたり、筆者が普段Macでしている作業の中でもなるべく大きな負荷をマシンにかけそうなタスクを背負わせてみたが、Mac Studioの冷却ファンはしんと静まり返っている。よほど筐体に耳を近づけない限り動作音が聞こえなくて心配になるほどだ。

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