自分らしい速度で、自分らしく生きる。福岡県・糸島ではじめる農業ライフ
マリンブルーの海に白い砂浜、振り返ると雄大な山々が広がる、海と山に囲まれた自然豊かな福岡県糸島市。福岡市の西に隣接し、九州の玄関である福岡空港やJR博多駅から電車や車で約40分と、交通利便性が高く都心部へのアクセスも良好だ。海と山のレジャースポットとしての魅力もあり、多種多様な工房や農畜産物・海産物直売所も並ぶ。日本全国から人が訪れる人気のエリアだ。
糸島ブランドの作り手になる「糸島農業」
近年、注目を浴びているのが糸島の「農業」。豊かな自然の恵みを活かした都市近郊型の農業が盛んで、糸島の農畜産物は、県内外の飲食店や多くの人たちから、安心・安全な新鮮でおいしい食材と評価され、「糸島ブランド」が定着している。関東圏から移り住み農業を始める人も多い。糸島での農業、その魅力が詰まった動画が今春公開された。
糸島での農業と生活に魅せられて東京から移住
動画の中から、先輩移住者の声を抜粋して紹介します。
(糸島に移住したきっかけは?) ——二人とも九州の出身であること、糸島は福岡の中でも都心に近いこと。また、妻の有沙さんは海が大好きで、日常の風景の中に海があることも大きなポイントだった。
登山やスキューバダイビングが夫婦共通の趣味で、糸島には山と海が両方あることが魅力の一つだった。有沙さんの会社は東京だが糸島でリモートワークを続けている。
(糸島で農業を始めようと思ったきっかけは?) ——アウトドアが趣味だったこともあり、農業には前々から興味があった。農業へのマイナスイメージはなく、頑張れば頑張るだけ成果が返ってくるため、やりがいもあると考えた。
とはいえ農業は未経験だったため、糸島市のホームページで「農業研修プログラム」の情報を見つけ電話をしたことが始まり。3ヵ月間のプログラムを通して、農家の方々に優しく丁寧な指導を受けた。
現在は福岡県筑紫野市にある農業大学校に入学し、主にナスの栽培について勉強中。これから本格的に就農をスタートする。今後は、まずはナス栽培を安定させ、徐々に圃場の面積を広げていき、その後は色々な野菜にもチャレンジしていきたい。
糸島は刺激の多い農業ができる、夢を叶える場所
(糸島で農業を始めようと思ったきっかけは?) ——高校の友人と農業を始めてみようか! とチャレンジしたのがきっかけ。高校が糸島だったこともあり、糸島は身近な地域だった。
最初は福岡県の雇用事業に応募し、農業生産法人に入ってネギと花をつくる農家で1年間働き、農業のイロハを学んだ。その後糸島市の農業研修プログラムを経た後、畑を持つ農家を紹介していただき、農地を持つことができた。とにかく、たくさんの人に助けてもらいここまで続けている。
(糸島農業の魅力は?) ——農業にかかわらず糸島には食に携わる人がたくさんいる。農作業ばかりしている生活ではなく、糸島は農業以外の色々な刺激が多く、個性豊かな業種の方が多く暮らしている。ちょっと外に出れば色々な人と出会うことができる。その生活がすごくおもしろい。
2018年、自分たちのつくった野菜を販売する直売所をオープン。家族経営のため家族で一緒にいる時間が長く、子どもとの距離も近いため子育てもしやすい。将来の夢は農業を基盤としたゲストハウスを開くことで、糸島だから夢が叶えられる気がしている。
糸島への移住が気になった方は各種ポータルサイトをチェック!
福岡県や糸島市では移住支援や就農支援が充実しており、遠隔からの情報収集にはポータルサイトでの情報収集がおすすめ。
・きっと満足 糸島生活
https://itoshimalife.city.itoshima.lg.jp/
糸島市への移住を考えている方や住まいを探している方向けの情報サイト。移住者の声や糸島市の子育て支援、教育環境など移住に関しての情報、空き家バンクなどの物件情報も充実している。
・福岡県 移住・定住ポータルサイト 福がお〜かくらし
https://ijuu-teijuu.pref.fukuoka.lg.jp/
福岡県全域の移住・定住情報がまとまっており、市町村ごとに比較をしながら移住先を検討できる。移住支援金制度の紹介、オンライン移住相談会の案内、地域おこし協力隊の案内、移住者インタビューなど気になる情報を入手することが可能。
・農業せんね!福岡で
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/nougyousenne-h24.html
福岡県で農業を始めようと考えている方向けに就農相談会、研修制度、融資制度など様々な支援策を紹介。就農へのみちすじや福岡県内各地の就農支援情報、体験農園情報も掲載。