楽天グループが2月14日に発表した2021年度の通期決算では、大きな赤字が注目を浴びる一方で、その要因となっているモバイル事業の赤字がピークをまもなく迎え、「好転」する見通しを示しました。
モバイルの赤字「いま」がピークか
楽天モバイルは先行投資で赤字が続いており、その赤字幅は増え続けていました。そもそも「1年無料」などのキャンペーンにより、なかなか売上が立ちにくい上に、基地局建設やKDDIとのローミング契約など、出費ばかりがかさむ状況だったといえます。
しかし楽天によれば、その赤字も2022年1〜3月期がピークになるとのこと。根拠としては、無料期間が終わり料金を払い始めるユーザーが増えること、4月にローミングエリアを大きく縮小することによる費用減などを挙げています。
つまり入ってくるお金は増え、出ていくお金は減ることで収益が改善するという見通しです。その次の2022年4〜6月期に赤字が小さくなることを確認できれば、いよいよ黒字化を視野に入ってくるといえそうです。
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