いやあ、冬たけなわですな。実は冬こそ猫が似合う季節。と、今頃いわれても困るけれども、ちょうど冬らしい写真が揃ったのだ。
冬散歩のコツは南から北へ歩くこと。先日、南から北に歩いてたらベランダと屋根の狭い隙間の、しかもいい感じに日差しが当たる所で猫が寝てたのだ。ああ、こういうときに限ってデジカメを持ってない。なのでiPhoneの望遠カメラで撮影してちょっとだけトリミング。でもちょっとわかりづらい。
こういう場所を上手に使うのが猫らしくて好き。冬の猫って日差しが入って暖かくて安全な場所を選んで昼寝したがるわけで、そこは人が容易に入り込まない南向きの場所なのである。次こそはとデジカメを持ってそこを何度か行き来したのだが、出会えてません。残念。
冬は南から北へ歩くと良いぞシリーズ、その2はこちら。ここも南から北へ向かって歩いてないと絶対に気づかない場所でちょこんと座ってたのだ。日差しを浴びた白黒の猫がいい。
このあとそっと近づいて撮らせてもらったのが冒頭写真。ほぼ正面から日差しが当たる感じは冬ならでは。目も糸のように細くなっててたまらんのである。
お次は1Fの小さなテラスで寛いでた猫。南向きで日差しがちょうど当たってぬくぬくである。このおうちに飼われてるのかそういうわけでもないのかよくわからないのだけど。
とはいえ、冬の日差しは低いので影が大きい。猫的にいい日向の隙間を見つけたと思っても、隙間である限りすぐ日陰になっちゃう。そしてたまにわずかに日が差したスポットに猫の顔があったりするのである。
冬の猫は日差しとの勝負、ですな。でも冬の日差しはまぶしい。目を開けたくないのは人間も猫も一緒。まぶしくて目を開けられない長毛老猫もどうぞ。毛繕いが終わって顔をあげたらまぶしかったーって感じの鞆の浦猫だ。
逆にたまたま北東から南西へ歩いてるときに猫に出会うと、当然ながら逆光である。というわけで、枯葉と逆光猫。午後の日差しを浴びた枯葉がきらきらときれいなのがポイント。枯葉の上って暖かいしね。猫にはよいのだ。
実はここ、もう1匹いて、しかも人なつこくてカメラ向けたらとことこと歩いてきて、しゃがんでカメラを構えてたわたしのすぐ横にちょこんと座ったのだ。今度は黄色い銀杏の葉を背景に、ふさふさ逆光猫。
まだまだ寒い日は続くけど、よく晴れた冬の日は猫も日向にでてきてくれるので、北から南へ歩くときはそそくさと、南から北へ歩くときはきょろきょろと散歩である。
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筆者紹介─荻窪 圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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