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連載:今週の「ざっくり知っておきたいIT業界データ」 第19回

IT市場トレンドやユーザー動向を「3行まとめ」で理解する 2月5日~2月11日分

4年後にはメタバースで1日1時間過ごす人が25%、恋愛のきっかけはオンラインでも構わないが約4割、ほか

2022年02月14日 08時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII

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 本連載「ざっくり知っておきたいIT業界データ」では、過去1週間に調査会社などから発表されたIT市場予測やユーザー動向などのデータを、それぞれ3行にまとめてお伝えしています。

 今回(2022年2月5日~2月11日)は、メタバースの未来、企業業績とインテリジェンスの関係、在宅勤務者のセキュリティ意識、2021年のサイバー攻撃観測結果、コロナ禍で変わる恋愛相手との出会いについてのデータを紹介します。


※訂正:掲載当初、タイトルを「3年後には……」としていましたが、修正しました。(2022年2月14日 10:00 編集部)

■[メタバース]2026年には1日1時間以上をメタバースで過ごす人が25%に (ガートナージャパン、2月9日)
・2026年までに、25%の人が1日1時間以上をメタバースで過ごすようになる
・内容は仕事、ショッピング、教育、ソーシャルやエンターテインメントなど
・デジタル通貨と非代替性トークン(NFT)でデジタル・エコノミーが形成される

 昨年後半からバズワード化している「メタバース」についての調査。ガートナーではメタバースを「仮想的に拡張された物理的現実とデジタル化された現実の融合によって創り出される集合的な仮想共有空間」と定義。メタバースは単一ベンダーが所有するのではなく複数ベンダーが参画し、デジタル通貨と非代替性トークン(NFT)を通じてデジタル・エコノミーを実現していくものになる。企業には、デジタル・ビジネスから「メタバース・ビジネス」への移行が求められるとも指摘。



■[経営][データ]インテリジェンス指標が高い企業は意思決定が改善、求められる情報活用能力(IDC Japan、2月7日)
・インテリジェンススコアが高い企業群では60%が「意思決定が改善」、低い企業群では1%
・スコアが良好な企業の47%は「顧客獲得力が10%以上改善」
・2024年には中堅~大企業の3分の2で「実力主義に基づく文化の欠如」が従業員満足度の低下などを招く

 2022年のFuture of Intelligence(インテリジェンスの未来)に関する予測10項目を発表。インテリジェンスとは「情報を統合する能力」「情報から学習する能力」「そうして得た知見を大規模に応用する能力」「これらすべてを可能にする、テクノロジーの基盤に立脚したデータ主導型の文化」などを指す。企業のインテリジェンスと業績との間には相関関係があるため、企業はこれらに投資すべきとしている。



■[セキュリティ]リモート勤務者の方がオンラインのセキュリティとプライバシーに警戒する傾向(エフセキュア、2月10日)
・在宅勤務者の67%がオンラインでのセキュリティとプライバシーに懸念、オフィス勤務58%を上回る
・その結果、インターネット利用の習慣を変えた人は65%
・公衆WiFiへの接続に対する抵抗感が強まった人は、在宅勤務者で70%、オフィス勤務者は63%

 2021年6月に日本を含む9カ国・各国800人を対象に、オンラインで調査を実施した。自宅でリモートワークをする人の67%が「オンライン上のセキュリティとプライバシーに懸念を持つことが多くなった」と回答し、オフィス勤務者の58%を上回った。オフィスでは会社の誰かが責任を負うと思っていたサイバーセキュリティが、自宅勤務ではそうは思えないため懸念や不安を抱く人が多い、と分析している。

何も問題がなくてもオンライン上のセキュリティに不安を感じる人の比率は、リモート勤務者がオフィス勤務者を上回る(出典:エフセキュア)

セキュリティ上のリスクから公共WiFiへの接続に抵抗を感じる人の比率も、リモート勤務者がオフィス勤務者より多かった(出典:エフセキュア)



■[セキュリティ]2021年のサイバー攻撃関連通信は前年から減少、IoT機器への攻撃傾向続く(NICT:情報通信研究機構、2月10日)
・2021年に観測されたサイバー攻撃関連通信は前年比1割減
・IoT機器に特徴的なポート番号を狙った通信、海外組織による大規模な調査スキャンが過半数を占める
・DRDoS攻撃では、同一ネットワーク内の複数のIPアドレスに対して絨毯爆撃型攻撃が倍増

 情報通信研究機構(NICT)は、約29万IPアドレスの大規模サイバー攻撃観測網(ダークネット観測網)を構築してサイバー攻撃関連通信を観測する「NICTERプロジェクト」を展開しており、その2021年版報告書。2021年、NICTERで観測されたサイバー攻撃関連通信は合計5180億パケットで、1年間に1IPアドレス当たり約175万の攻撃パケットが届いた計算になるという。主な攻撃対象(宛先ポート番号)については、WebカメラなどIoT機器に関連したものが多い結果となった。

1IPアドレスあたりの年間総観測パケット数は、2020年から減少した(出典:NICT)

宛先ポート番号別パケット数の分布。Webカメラやホームルーター(濃い青)などIoT機器に関連した通信が多い(出典:NICT)



■[生活]コロナ禍で出会いもオンラインに、出会い求める20代の8割がマッチングアプリに登録(アバスト、2月10日)
・恋愛相手を探す人の70.2%が「オンラインで出会いを求めた経験あり」
・20代では78.2%がマッチングアプリに登録
・オンラインで出会いを求めた人の35.6%が詐欺などの不正行為を経験

 日本国内の20~69歳のインターネット利用者1000人を対象に、オンラインでの恋愛について聞いた結果をまとめた「コロナ禍のインターネット利用に関する調査:恋愛版」より。未婚者の35.6%が、インターネットを通した出会い(マッチングアプリ、SNS、オンライン婚活など)、オフラインの出会いのどちらでも良いと考えていることがわかった。一方で、オンラインで出会いを求める活動の中で「詐欺や不正行為に遭遇した」「詐欺師と思われる人から連絡が来た経験がある」人も35.6%と多く、安全対策を呼びかけている。

コロナ禍で恋愛相手を探した経験がある人のうち、マッチングアプリに登録した比率(出典:アバスト)

出会いについて、オンラインかオフラインかをたずねたところ、35.6%がこだわらないと回答(出典:アバスト)

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