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石川温のPCスマホニュース解説 第131回

KDDIとソフトバンク、値下げで大幅減収 5Gで回復目指す

2022年02月07日 09時00分更新

文● 石川温

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5Gで通信量収入の回復ねらう

 KDDIとソフトバンクは、5Gを普及させることで収益の改善を目指す考えだ。

 高橋社長は「5Gユーザーは4Gユーザーに比べて2.5倍の通信トラフィックが発生する。それを手がかりに通信料収入を上げていきたい。その取り組みをしているのが韓国やアメリカだ。5Gを広げてもう一度、通信料収入を回復させたい」と意気込む。

 宮川社長も、あと1年は値下げの影響が出ると見ているようだが、それを底にして、回復していくと考えているようだ。

 各社とも社会のDX化やスマホ決済サービス、金融、デジタルマーケティングなど非通信分野で稼ぎ始めているが、やはり稼ぎの中心は通信料収入に他ならない。

 5Gスマートフォンを普及させ、エリアを拡大させることで、いかに通信料収入を回復させるかが、この1〜2年の勝負どころと言えそうだ。

 

筆者紹介――石川 温(いしかわ つつむ)

 スマホ/ケータイジャーナリスト。「日経TRENDY」の編集記者を経て、2003年にジャーナリストとして独立。ケータイ業界の動向を報じる記事を雑誌、ウェブなどに発表。『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』(朝日新聞)など、著書多数。

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