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あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第200回

2022年のModuloレースクイーンがS660 Modulo Xに乗ってみた

2022年02月04日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

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小さくても本気の走りが味わえる

 エンジンをスタートさせると、メーターパネルにはModulo Xの文字が点灯。「このSPORTというボタンは何ですか?」ということで押そうとする唯さん。唯さんは担当編集のスピーディー末岡同様、いきなりSPORTモードとかTYPE Rモードを試そうとする血気盛んなお年頃なのです。ですがS660のMT仕様車の場合、SPORTモードにしたところで、メーターが赤くなる以外、何も変わりません。とりあえず黙っておきましょう。

 ということで、オープンカー大好き唯さんは、冬の寒空でもルーフを開けて走行開始。渋滞気味のノロノロ市街地走行で退屈しているんだろうなぁと思いきや「このクルマ、めっちゃ楽しいじゃないですか!」と大喜び。「小さいからすごく取り回しがイイですし、あと車高が低いのがイイですね。車高が高いクルマって酔っちゃうんですよ」とのこと。ホントにスポーツカーがお好きなのですね。

 幹線道路に出て、速度レンジが上がると唯さんのお顔は満面のModuloスマイル(笑顔)。「クルマを操っているんだ、という感がすごい! かといって、苦痛じゃない。ただただ楽しい!」というではありませんか。「ハイパワーなクルマって、速度が高くないと面白くなかったりしますよね。でもS660は小さいというのもありますけれど、低い速度域でも楽しめるのがイイですね。それにステアを切った時のフィーリングがイイ! ノーズがスッと入る気持ちよさと、意のままに動く感覚が最高です」と大絶賛! このフィーリングの良さはModulo Xならではの世界で、一度味わうとやめられない止まらない、忘れられないのです。

 「ただ、ちょっと足が硬いかなぁ」と唯さん。というわけで、一旦停止してボンネットを開けて専用工具でサスペンションを調整することにしましょう。

 「え? サスペンションの調整ができるんですか?」と驚く唯さん。そうなんです、S660 Modulo Xは市販の軽自動車としては初めて減衰力調整機構を搭載しているのです。ちなみに調整幅は5段階で、5が一番硬くなりまして、純正アクセサリーのサスペンション(14万800円)と同程度になります。「高級車だとクルマの中から操作しますけれど、自分でやるというのが面白いですね。自分で調整しているんだ、という気になりますし、愛着が沸きますよね。あと手軽に変えられるのもイイですね。道が悪いところでは柔らかめ、箱根とかのワインディングでは硬めとか面白そう」と、マニアックな事を言いはじめる唯さん。その目は単なるクルマ好きの人そのものです。

 「あと段差などで、衝撃の角が柔らかい感じがしますね。それが乗り心地の良さに繋がっているかなと思います」と唯さんは鋭く指摘。その足の秘密は以前「柔よく剛を制す「S660用Moduloホイール」は快適快速」でレポートした通り、ホイールそのものをサスペンションの一部だと考えて、専用に作られた逸品なのです。この記事を読んだ唯さんは「ホイールって硬くて軽い方がいいと思っていました」と、Moduloの考え方を理解された様子。

 そして「ブレーキを踏むとシャーって音がしますね。タッチはいいんですけどね」と、このクルマが壊れているんじゃないか? と指摘。いえいえ、これはドリルドローターを装着しているから音がするのです。「穴が開いているディスクブレーキは音がするのかぁ」と、また一つ知識を得た唯さんなのでした。

【まとめ】走りの品位がいい
運転が楽しく気持ちがいいS660

 ということで、Moduloのコンプリートカーに触れた唯さんは「栗原さんがS660に乗っている理由は、なんとなくわかりました」というわけで、S660の面白さ、街乗りでの取り回しの良さを理解された模様。

 その上で「ノーマルのS660に乗ったことがないのでわからないですけれど、このS660 Modulo X Version Zは、走りの質感と品位がとても高いんですよ。だから運転していて楽しくて気持ちがイイですね」と大満足。満面のスマイルをみせてくれました。これでギャルオンステージでModuloの良さを人々に伝えられるかな? と思うわけで、今からSUPER GTの開幕を楽しみにするスタッフたちでした。

■関連サイト

モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo Nakajima Racingのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添える。

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