スナップレイアウトが表示されないアプリもある
PowerToysの「FancyZones」であれば、さらに高機能
最近では、タスクバーを持たず、最上部にタブなどを配置するアプリケーションも少なくない。こうしたアプリの一部には、ウィンドウ右上のキャプションボタンをアプリ自身で表示しているものがある。こうしたアプリでは、スナップレイアウトは表示されない。
たとえばWindows Terminalの安定版V1.11は、スナップレイアウトを表示しないが、プレビュー版V1.12は表示する。Windows Terminalのキャプションボタンは、実はWindows Terminal自身が描画しており、V1.12プレビュー版でスナップレイアウトに対応したためだ。現時点でスナップレイアウトが表示できないアプリもバージョンアップが期待できるならサポートされる可能性はあるだろう。
スナップレイアウトに似た機能を実現するものとして、PowerToysに含まれる「FancyZones」がある。FancyZonesであれば、Windows 10でも利用可能で、複雑なウィンドウ配置をユーザーが自由に作成できるなど、さらに高機能だ。スナップレイアウトに満足できないときには導入を検討するといいかもしれない。なお、PowerToysについては以下の記事を参考にしてほしい(「キーカスタマイズやスナップ機能が便利なWindows用ツール、PowerToys最新版の11の機能を整理」)。
デスクトップを分割してウィンドウを配置するというのは、Windows 1.xの頃の分割ウィンドウに戻ったような感じがしないでもない。当時は、640×200ドットの画面を分割して使っていたが、現在主流のフルHD(1920×1080)では、4分割でも960×516ドット(タスクバーの分を引いてある)と当時のデスクトップよりも解像度が高く、それなりの情報量がある。とはいえ先祖返りという感じもするのだが、歴史は繰り返すということだろうか。
この連載の記事
-
第463回
PC
Windows Terminal Preview版でSixelグラフィックスを実際に表示させてみる -
第462回
PC
Windows Terminal Preview版でSixelグラフィックスを扱う -
第461回
PC
Copilot+ PCを買ってみたが、「今焦って買う必要はない」のかもしれない -
第460回
PC
Windowsでsftpを使う -
第459回
PC
WSL 2.4.4ではtar形式でのディストリビューションが配布でき、企業での利用が容易になってきた -
第458回
PC
Windows上でhostsファイルを活用する -
第457回
PC
IPv6アドレスは先頭を見ればどんな種類かわかる -
第456回
PC
あらためてIPv6基本のキ -
第455回
PC
Windowsで現在どのネットワークアダプタがインターネット接続に使われているかを調べる方法 -
第454回
PC
Windows 11 24H2では「デバイスの暗号化」の条件が変わり、より多くのPCでドライブが暗号化される -
第453回
PC
Windows 11 24H2の配布開始後もすぐにはやってこない Windows UpdateとSafeguard Holds - この連載の一覧へ