Core i9-12900Kをゲーミング最強から引きずり下ろす「Ryzen 7 5800X3D」登場
待望のデスクトップ向けRyzenについては、今回2つの重要な発表が行われた。1つめは昨年6月のCOMPUTEXで発表された「3D V-Cache」を搭載したRyzenがいよいよ発売される。Ryzenのダイの上にキャッシュメモリーを積層することでさらに性能を稼ごうというものだが、今年春に「Ryzen 7 5800X3D」として正式に発売される事を明らかにした。
この発表中にAMDは最新のベンチマークデータも公開。つい先日Ryzenからゲームキングの座を奪還(完全勝利とは言えないが……)したCore i9-12900Kに対し、Ryzen 7 5800X3Dは最大17%上回れるという。何よりこのCPUはRyzen 7 5800Xをベースにしていることからも分かる通り、既存のSocket AM4マザーボードで利用できる。第12世代CoreはLGA1700マザーへの乗り換えが必須なのに対し、Ryzen 7 5800X3Dはそのまま(BIOS更新は必要だろうが)で移行できる。
そして最後のビッグニュース。AMDファン待望の次世代Ryzen「Ryzen 7000」シリーズがお披露目された。プロセスルールはさらに微細化を進めた5nmプロセスであり、PCI Express Gen5やDDR5といった最新規格もキャッチアップ。そしてCPU形状は悪名高い“スッポン”しやすいSocket AM4を捨て、遂にインテルと同様のLGA(Land Grid Array)を採用。LGA1718と呼ばれる新ソケットを採用する。Zen 4コアの詳細やパフォーマンスについては不明だが、2022年の下半期(恐らく終盤)に発売される見込みだ。
まとめ:検証する側も楽じゃない
以上がAMDの基調講演で筆者が気になったポイントだ。昨年はCPU部門が大人しかった分、2022年はとんでもなく大きなRyzenの波が到来すると思われる。検証する側としては身の引き締まる思いだ。
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