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最新パーツ性能チェック 第361回

同じCore i5-12400でも2種類ある?

Alder Lake-Sの廉価モデル、Core i5-12400&Core i3-12100の実力を検証!エントリークラスの覇者となれるか

2022年01月05日 03時10分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

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Ryzen 5 5600Xと良い勝負をした「UL Procyon」

 続いては実際のアプリを動かして検証する「UL Procyon」を使用する。まずはPhotoshopとLightroom Classicのパフォーマンスを見るPhoto Editing Benchmarkの結果をみてみよう。

「UL Procyon」Photo Editing Benchmarkのスコアー

 第12世代CoreはLightroom Classicの処理が速いことは既にレビューした通りだが、同時にDDR5メモリーがその速さの理由であることも別のレビューで判明している

 今回はすべてDDR4環境で検証しているので、Core i5-12400のスコアーの伸びは鈍い。Ryzen 5 5600Xと比較すると、ほぼ同等もしくは最大3%程度下のスコアーが出た。EコアのあるCore i5-12600Kと比較すると、10%程度総合スコアーにおいて下回っており、第12世代CoreにおいてはEコアの存在が結構大きいことが分かる。

 UL ProcyonにはOffice 365(Word/Excel/Powerpoint/Outlook)を動かして検証する「Office Productivity Benchmark」もある。こちらも試してみよう。

「UL Procyon」Office Productivity Benchmarkのスコアー

 総合スコアーを見ると、Core i5-12600Kがトップなのは動かないが、2番手にCore i5-12400(C0)が付けている。CINEBENCH R23のマルチスレッド性能ではC0>H0となっており、こちらでも総合スコアーはC0>H0だが、各テストを見るとH0>C0になっている部分もある。ただ、これは誤差レベルの差といっても良い差なので、ステッピングの差にこだわる必要もなさそうだ。

「3DMark」では物理演算スコアーに注目

 次はゲームグラフィックの描画性能を見る「3DMark」だ。DirectX 11ベースの“Fire Strike”とDirectX 12ベースの“Time Spy”で検証する。

「3DMark」Fire Strikeのスコアー

「3DMark」Time Spyのスコアー

 まず、Fire StrikeではRyzen 5 5600Xがトップに立ち、続いてCore i5-12400(C0)、Core i5-12600K、Core i5-12400(H0)とややカオスな序列となった。PhysicsテストではEコアも使えるCore i5-12600Kが強いのは当然だが、グラフィック処理全体で見るとCore i5-12600KとCore i5-12400がほぼ同じとなっている。

 原因としては、Z690マザーよりもH670マザーの方が電力供給などの制約がきつく、K付きモデルのポテンシャルを上手く引き出せないから、という仮説が立てられるが、それについて確信を得られる検証まで手が回らなかった。ただ、DirectX 11ベースのFire Strikeはコア数の多いCPUを上手く扱いきれない側面もあるので、こういう結果が出ることもある、程度の捉え方でよいだろう。

 一方、Time SpyはCINEBENCH R23の序列に近い結果が得られた。こちらはCPUパフォーマンスとスコアーの連動がより分かりやすい。ここではCore i3-12100のスコアーがRyzen 5 5600Xに肉迫している点に注目したい。CPUスコアーはコア数の差がある分大差が付いているが、総合スコアーではRyzen 5 5600Xの5%程度下につけている。

「Rainbow Six Siege」ではRyzen 5 5600Xに大差で負ける

 実ゲームの検証は、「Rainbow Six Siege」からスタートしよう。APIはVulkan、解像度は1920×1080ドット、画質“最高”をベースにレンダースケール100%を追加している。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。

「Rainbow Six Siege」Vulkan API、1920×1080ドット時のフレームレート

 ここまで比較的Core i5-12400はRyzen 5 5600Xと同等以上という結果を出してきたが、Rainbow Six Siegeでは正反対の結果となった。Ryzen 5 5600Xが圧倒的なフレームレートを稼ぎだしており、Core i5-12600Kも100fps以上の差で負けている。そしてCore i5-11400Fとの差はごく僅か。

 第11世代と12世代のCore i5では、コア数が変わらずクロックもほぼ同じであるため、差が小さいことはわかりきっていたが、これほどまでに差が小さいとは驚きだ。もちろんH670マザーのBIOSがまだ未熟性という可能性もあるが、CINEBENCH R23でついたような性能差が出ない場合もある、ということだ。

CPUの差がみられなかった「Apex Legends」

 続いては「Apex Legends」で検証しよう。画質は最高設定とし、フレームレート144fps制限を解除(+fps_max unlimited)した。射撃訓練場における一定の行動をとった時のフレームレートを「CapFrameX」で計測する。

「Apex Legends」1920×1080ドット時のフレームレート

 どのCPUでも、GPUの足をひっぱらない程度には性能が出ている。平均フレームレートに大差がないのはフレームレート制限を解除してもなお300fpsで頭打ちになるためだ。Apex Legends程度の負荷ではCore i5-12400もCore i5-11400Fも大差ないどころか、Core i3-10105でもほぼ同じとなる。

 ただ、Core i3-10105やRyzen 3 3300Xといった4コア/8スレッドのCPUの場合、起動直後〜ロビーが出るまでの間、動作が非常に重くなるため、あえてApex Legends用にCore i3-12100を導入するのはオススメしない。

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