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新車を買った情報2021 第88回

愛のムカ着火ファイヤー

2021年11月20日 12時00分更新

文● 四本淑三 編集● ASCII

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ガソリンは安くて入手性が良い

 なにしろガソリンはマイナス40℃でも燃えます。気化熱の影響は問題にならず、蒸気圧も低いですから薄っぺらなスチール缶でも保管できます。そして安い。

 レギュラーガソリンは原油価格の高騰と政府の無策といるだけムダな野党のおかげでバカ高く、さっさとガソリン税どうにかせいやコラ! トリガー条項どうしたんやワレ! 元売りに補助金突っ込んでどないすんじゃボケ!

 という感じですが、それでもガス缶に比べたらまだ安い。

 ちなみに私は煤の出るレギュラーガソリンはメンテが面倒なので、普段は1L1000円もするホワイトガソリンを使うことにしました。それでもプロパンを目一杯充填したOD缶より安い。

 もひとつガソリンの優位性は、国を問わずどこでも買えること。CB缶はコンビニで簡単に手に入りますが、海外では手に入らない地域もあります。そしてOD缶はどこへ行ってもそれなりの店にしか置かれていません。

 だから長旅をする人、海外へ出掛ける人には、燃料が現地調達できるガソリンバーナーの人気が高い。バイクのツーリングにも、リザーブにもなるし、荷物も減らせるのでガソリンバーナーは合理的です。

 このようにメリットはたくさんあるのにガソリンバーナーは一般には流行りません。

ガソリンは怖いし儀式がややこしい

 まず扱いを誤ると炎上します。

 それで危険なのはガスも同じですが、爆発的な事故に直結するガスに対し、ガソリンの事故はスマホで収められる程度の速度で進行します。おかげで炎上動画としてかえって世間に広まりがち。

 扱いを誤る理由は、着火から消火までの儀式が多いこと。

 最初の儀式は燃料の調達から。ホワイトガソリンならホームセンターやアウトドア専門店で買えば済みますが、レギュラーガソリンを買うには、まず携行缶が必要です。法規上、ガスバーナーのボトルには直接入れてもらえません。また携行缶にはセルフで給油できません。必ずスタッフサービスのあるスタンドへ行き、お店の人に入れてもらわなければなりません。

 こうして買ってきたガソリンを燃料ボトルに移したら、ポンピングが必要です。ガスのように勝手に気化しませんから、タンクに与圧するわけです。

 このポンピングが疲れる。シュコシュコと60回、70回、80回。山を登って疲れて補給という場面だったら、あ、もういい、次からガスにするわ。そう思うこともあるでしょう。

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