女性モデルが彼女たちの目線でレビューすることの多いASCII.jpのクルマ取材。彼女たちに「どんなクルマに乗ってみたい?」と尋ねると、答えは決まってドイツ御三家とレクサス、そしてなぜかJeep。担当編集のスピーディー末岡(部員S)と不肖(部員K)は、いつも「ほかのクルマとかけ離れてるけど、なんでJeepなの?」と首をかしげるばかり。そこで前回から始まったのが「我々にJeepの魅力を教えてください」企画(女性モデルによるJeepプレゼン企画)。
第2回はアイドルユニット「純情のアフィリア」のメンバーにして、ASCII.jp自動車部のゆみちぃ部長でもある寺坂ユミさんに、Jeepの最新モデル「コンパス」を試乗してもらいながら、その魅力を教えてもらおう、という運びとなりました。
クルマは大きい方がいい?
3月までペーパードライバーだったゆみちぃ部長。ですが、ペーパードライバー教習を受けて以来、自信をつけた様子。運転に自信がなかった当初は「試乗するクルマは小さいのがイイです」と言っていたのも今や昔で、半年たたずに「クルマは大きい方がイイ」「Jeepに乗りたい」と言いだすではありませんか。「いやいや、小さいクルマがイイと言ったから〇〇〇を用意したのに……」という当方の企画意図などはガン無視です。
それにしても、「なにゆえJeepに乗ってみたいと思ったのか」が気になるところ。取材前に尋ねてみると、今回も「乗ったことはない」とのこと。ならば「どこでJeepを知ったのか?」というと、「ワイルドスピードに出てきたんですよ。それがカッコよくて」という、我々の想像を超えた答えが返ってくるではありませんか。ワイスピといえば日本のチューニングカーかスーパーカーの印象が強い映画。Jeepって出てきます? というわけで、この感想を輸入元の広報担当者に伝えたところ「そうおっしゃられる方、初めて聞きました。そもそもワイルドスピードにJeepって出てくるんですか?」と、同じく驚かれた様子。さすがゆみちぃ部長、目のつけどころが純情です。なお、最新作の「ワイルドスピード/ジェットブレイク」ではJeepが数車種登場します。
というわけで今回用意したのは、今年発売開始のニューモデル「Compus」。Jeepのラインアップでは2番目に小さなSUVとなります。小さいといっても、全長4420mm×全幅1810mm×全高1640mm/車重約1.8トンあり、トヨタのハリアー、レクサスのRXあたりと同じ大きさと言えそう。ちなみに、ゆみちぃ部長はカーシェアでハリヤ―を借りたことがあるらしいのですが「駐車場で左側の縁石に乗りあげてしまって、クルマが斜めになったんですよ。あれは怖かったなぁ」という武勇伝を語るのですが、その話を聞いた部員Sと部員Kは「ゆみちぃ部長に、同じサイズのクルマに乗せて大丈夫なのか?」と冷や汗ダラダラ。でも最低地上高があるから、縁石に乗り上げても平気だろうということで取材続行。
まずはエクステリアをチェックしてもらいましょう。「これがカワイイんですよ!」と指を差したのが、Jeepのアイコンともいえる7つのスリットを模したフロントグリル。さらに、Jeepのエンブレムが小さくあるのもお気に入りなのだとか。その一方で、ゆみちぃ部長的にはレクサスやアウディのような「フロントグリルに大きな穴があいているクルマが好き」なのだそう。さすが知多半島出身のゆみちぃ部長、金のシャチホコに代表されるような「インパクトのあるもの」がお好みのご様子です。
さて、「カッコイイならわかるけれど可愛いって?」と疑問を覚えた部員たち。「えー? 可愛くないですか? 真ん中にJeepって書いてあるし」と答えるゆみちぃ部長ですが、あまり答えになっていないような。この点についても輸入元に密告したところ「そのような話、初めて聞きました」と、またしても驚きの表情。輸入元の広報担当者からすると、自動車評論家やオーナー様の声を聞くことは多くても、乙女の感想を聞くのはほぼ初めての経験らしく、興味津々の様子。
そもそも、このJeep企画についてご相談した時も「なんでJeepなんですかね?」「SUVならほかにもあるのに……」とのこと。ですよねえ~。
部員たちのクルマ選びで重要項目はエンジン。コンパスが搭載するエンジンは2.4リットルの直列4気筒自然吸気型。最近、自然吸気というのは珍しいですね。気になるスペックは、最高出力175馬力、最大トルク23.4kg・mと、数字的には物足りなさを覚えてしまいがちですが、実際は必要にして十分すぎるパフォーマンス。グレードによってギアと駆動方式は異なり、今回借用している最上位グレードのリミテッドは、トランスミッションに9速DCTを採用した、シリーズ唯一の四輪駆動車になります。ちなみに燃費はWLTCモードで11.5km/L、市街地7.7km/Lと、これまた最近のハイブリッド車に慣れていると「うーん、さすがアメ車」と思ってしまうのは仕方のないところ。ですが欧州車と異なり、レギュラーガソリンに対応していますので、環境にはあまり優しくないものの、お財布にはちょっぴり優しかったりします。

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