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「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」発表! グーグル独自CPUに、ソフトウェアが超強力なカメラ 第4回

Pixel 6/Pixel 6 Pro正式発表! 独自チップ「Tensor」を搭載し、カメラもソフトウェアが超強力

2021年10月20日 04時00分更新

文● ASCII

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 グーグルは、Androidスマートフォン「Google Pixel 6」「Google Pixel 6 Pro」を正式に発表した。今日20日から予約注文を開始、28日に発売する。それぞれ128GB/256GBモデルがあり、Pixel 6は7万4800円と8万5800円、Pixel 6 Proは11万6600円と12万7600円。単体のSIMフリー版のほか、auはPixel 6、ソフトバンクはPixel 6/6 Proの両機種を取り扱い予定。

Pixel 6とPixel 6 Proで3色ずつ用意される

独自プロセッサ「Tensor」の性能に期待
さらにスムーズに使えるリアルタイム翻訳機能

 Pixel 4以来、久々のハイエンド性能で登場したPixel 6/6 Proの特徴は、グーグルのAI/機械学習、そしてセキュリティ機能に特化した独自プロセッサ「Google Tensor」の搭載、ハードウェアと画像処理の両方を強化したカメラの2つと言える。

独自開発のプロセッサが最大の目玉

 Tensorには、2+2+4という構成の8コアCPUと20コアGPUが含まれる。3Dグラフィックを活用した人気のAndroid向けゲームが快適に動作する性能を持つとする。また、「TPU(Tensor Processing Unit)」と呼ばれるグーグルが開発する機械学習に特化した専用プロセッサ、新世代のセキュリティーチップ「Titan M2」を搭載。ユーザーのデータを確実に保護するとともに、セキュリティアップデートの提供期間が5年間と延長されたことで、常に最新の保護環境で利用できるとする。

最速コア×2+ミドルコア×2+省電力コア×4の組み合わせ

Snapdragon 765G搭載のPixel 5との性能比較

 音声認識機能もTensorによって強化されている部分という。音声認識時の消費電力が半分に抑えられたほか、新しいレコーダーアプリでは日本語の文字起こしにもついにサポート。リアルタイム翻訳機能では音声や動画などのコンテンツの自動字幕起こし(日本語はベータ版として提供)、メッセージアプリでは外国語のメッセージを相互に自動で翻訳して表示してくれる。

リアルタイム翻訳のデモでは片付けコンサルタントとして、米国でも大変著名なこんまりこと近藤麻理恵さんが登場。こんまりさんが話す日本語がスムーズに英語になる様子は、日本の視聴者こそ、その威力がまざまざと理解できたはず

Pixel 6 Proには光学4倍の望遠レンズも
AIや機械学習を活用した撮影モードを用意

 カメラについては、Pixel 6とPixel 6 Proでハードウェアのスペックは異なる。メインの広角センサーはともに50メガの1/1.31型センサーを採用。Pixel 6はここに114度の画角を持つ12メガ超広角カメラのデュアル。望遠は超解像ズームで最大7倍に対応する。一方のPixel 6 Proは、さらに48メガで光学4倍の望遠カメラが加わる3眼構成で、超解像ズームとの組み合わせでは最大20倍ズームにまで対応する。

メインの広角レンズは1/1.31型の50メガ

Pixel 6 Proには光学4倍のペリスコ型望遠カメラも搭載

 新たな撮影モードでは「消しゴムマジック」と「モーションモード」がある。消しゴムマジックは、Googleフォトから数度タップするだけで写真に写り込んだ通行人など、消去する対象を自動で提案してくれ、簡単に消すことができる。機械学習が消したい部分と残したい部分を自動で認識するので、正確に境界をなぞったりすることなく消せるという。

消しゴムマジックでの処理前の写真

こちらが通行人を消したところ

 もう1つのモーションモードは、三脚を使わなくても長時間露光での写真が撮影できる機能でたとえば滝の流れや通過する電車などを撮影する際に有効となる。なお、消しゴムマジックは従来のPixelシリーズでも今後対応予定だが、モーションモードはPixel 6以上でのみ利用できるとしている。

簡単に長時間露光写真が撮影できるモーションモード。処理前(左)と処理後(右)

Pixel 6 Proは120Hzリフレッシュレートやミリ波にも対応
お買い得度の高さでは7万円台のPixel 6か

 端末の価格差からもわかるようにそのほかの基本スペックについても、Pixel 6とPixel 6 Proは比較的違いがある。

 Pixel 6は6.4型有機ELで画面解像度は1080×2400(20:9)。リフレッシュレートは最大90Hz。メモリーは8GBで、バッテリー容量は4614mAh。一方のPixel 6 Proの6.7型有機ELは1440×3120(19.5:9)でLTPO(低温多結晶酸化物)技術を採用したもの。120Hzのリフレッシュレートに対応するほか、常時表示での消費電力が少ないことが期待できる。メモリーは12GBで、バッテリーは5003mAh。インカメラもPixel 6の8メガに対し、より広い画角を持つ11.1メガとなっている。

 ネットワークについてはともに5G対応だが、Pixel 6 Proだけはサブ6に加え、ミリ波にも対応。なお、5Gについては発売時点ではKDDIとソフトバンクのネットワークにのみ対応するという。

 カラバリはPixel 6はStormy Black、Sorta Seafoam、Kinda Coral、Pixel 6 ProはStormy Black、Cloudy White、Sorta Sunnyのそれぞれ3色が用意される。

両機種の主な仕様

  Pixel 6 Pixel 6 Pro
価格(税込) 7万4800円(128)
8万5800円(256)
11万6600円(128)
12万7600円(256)
ディスプレー 6.4型有機EL
(20:9)
90Hz対応
6.7型有機EL
(19.5:9)
120Hz対応
画面解像度 1080×2400 1440×3120
サイズ 74.8×158.6×8.9mm 75.9×163.9×8.9mm
重量 207g 210g
CPU Google Tensor(8コア)
内蔵メモリー 8GB(LPDDR5) 12GB(LPDDR5)
内蔵ストレージ 128/256GB
外部ストレージ ×
OS Android 12
5G対応バンド サブ6(n1/2/3/5/7/8
/12/14/20/25/28/30/38
/40/41/48/66/71/77/78)
サブ6+ミリ波(n1/2/3/5
/7/8/12/14/20/25/28/30
/38/40/41/48/66/71/77/78
/257/258/260/261
4G対応バンド 1/2/3/4/5/7/8/12/13/14
/17/18/19/20/25/26/28/29/30/32
/38/39/40/41/42/46/48/66/71
無線LAN Wi-Fi 6E
FeliCa
カメラ画素数 50メガ(標準)
+12メガ(超広角)
/イン8メガ
50メガ(標準)
+12メガ(超広角)
+48メガ(光学3倍)
/イン11.1メガ
バッテリー容量 4614mAh 5003mAh
生体認証 ○(指紋)
防水・防塵 ○(IP68)
Qi
SIM nanoSIM+eSIM
USB端子 Type-C
イヤホン端子 ×
カラバリ Stormy Black、Sorta Seafoam、Kinda Coral Stormy Black、Cloudy White、Sorta Sunny
 

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