前へ 1 2 3 次へ

好きなクルマと暮らす夢の未来生活を「Honda e」で実現できないか検証

文●栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

外部給電器で足りない電力を補うことも可能

Power Expoter 9000とHonda e

 クルマに蓄えた電力を家だけで使うのはもったいない話。キャンプをはじめとして、外出先でも使えないか、と考えるのは自然な流れでしょう。それがV2L(Vehicle to Load)です。先ほど少し触れましたが、Honda eには1500W出力可能な100Vコンセントが用意されています。これを使えば、キャンプ場で電気調理器やヘアアイロンなどが使えます。ですが1500Wは、電気調理器を使うとあっという間にオーバーしてしまう電気量。そこで登場するのが外部給電器です。

Power Expoter 9000

数多くのコンセントを用意する

車両と接続したところ

Power Expoter 9000側の残量表示

 Hondaの「Power Expoter 9000」とHonda eを接続すると、100V/200Vで最大出力9kVAの電力が取り出せるようになります。この機械は、自治体や企業が導入し、たとえば避難場での携帯電話充電や臨時の照明機器であったり、発電機が使えない場所でのイベント利用がほとんどなのですが、Honda eのラゲッジスペースにも積載可能なので、Honda eとPower Exporter 9000があれば、電気製品を使う大抵のことはできてしまうというから凄い! ちなみにお値段は100万円くらいなのですが、こちらも補助金の対象で半値になるとのこと。

グランピングの電力をHonda eで!

暖房器具などを入れても大丈夫

スマホを充電しながら快適なグランピングを楽しむスピーディー末岡

 グランピングなど電気を使って快適なキャンピングを楽しみたい方はもちろん、設置スペースの問題等でV2Hは設置できないけれど、災害時に電気を使いたいという方には見逃せないアイテムではないでしょうか。

Power Exporter 9000 はHonda eに積載可能。ただし重いので一人で持ち上げることはできなかった

Power Exporter 9000 はHonda eに積載しても、きちんとバックドアは閉まる

 ヨーロッパでは、このクルマに蓄えた電気を外で使うという考えを拡大させ、街全体で取り組めないか、という実験(V2G= Vehicle to Grid)も行なわれているそうです。具体的には、電力消費量の少ない夜間に充電し、クルマが充電器とつながっていれば、その電力を送電線に戻せるかというもの。これについては後ほど。

【まとめ】現状は問題が多いが
将来的にはEVが生活基盤のひとつになるかもしれない

 昨年来から安易なBEV化に対し警鐘を鳴らしている某自動車メーカー社長の論の1つに「現在の発電量では電気が足りない」というものがあります。そこで、Honda eの電気を使ってエネルギーマネージメントを深化させ、自宅に太陽光パネルを設置し、自家発電した電気で生活することは可能か、ということを考えてみたいと思います。

 Looop Resort NASUは、リゾート施設という側面のほかに、太陽光発電プラントという側面も有しています。施設の屋根に設置されている太陽光パネルの発電量は全体で203.84kW、屋根上の1ユニットで約6kWなのだとか。ということは、前出のEVパワーステーションの電力をまかなうことができる、という計算になります。ですが実際は大型の太陽光パネルを設置する方は少ないそうで、出力が3kW相当の太陽光パネル設置が一般的なのだとか。もちろん天候にも左右されますし、日中も電気は消費しますから「毎日確実にHonda eをフル充電する」ということは現実的ではないのが実情になります。

 なので太陽光パネルを設置し、余った電気を電力小売り会社に買い取ってもらいつつ、給電もしてもらうという契約が一般的なのだそう。Looopでは、そんな太陽光パネルをリースという形でセットにした料金プランも用意しています。

日中に蓄えた電気を、夜間利用する

 太陽光パネルの話ついでにLooopの担当者に、2050年ゼロエミッションを掲げる政策について話を伺いました。「国全体の電力消費のことを考えると、個人宅にソーラーパネルを設置しなければ、立ち行かない時代になるでしょう。(繰り返しになりますが)太陽光パネルの設置費用を、売電買取サービスを利用して収益化するのは無理です。無理なのですが、設置しなければ電力は確実に足りない時代になるのです。そして電気自動車に貯めて、足りない時間帯や地域に給電をするという方法は、一つの現実的なやり方ではないでしょうか」。欧州が取り組むV2Gというのは、まさにそれなのです。

Honda eから自宅に給電している様子

 好きなクルマと暮らす夢の未来生活、という視点から始まった今回の体験取材。ですが最後は電気自動車だけでなく、V2Hに太陽光パネルと、予想もしない壮大な話になってしまいました。愛らしいクルマが、私達の生活を支えるかもしれない未来。100年に1度の大革命はクルマという枠を超え、私達の生活や考え方までも変えてしまうものといえそうです。とはいえ、こういうヘビーな話題は偉い方に任せて「Honda eってイイクルマなうえに、V2Hを使ったお肉は美味しかった、これが自宅でできたらどんなに素晴らしいんだろう」と楽観的に、愛らしいHonda eとの生活を夢見たいと思います。

朝食のホットサンド、ウィンナーなどもHonda eの電力で作ってみた。こういう生活がすぐそこまで来ているのだ

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

過去記事アーカイブ

2026年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
2025年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2024年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2019年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2018年
01月
02月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
02月
05月
09月
10月
11月
12月
2016年
07月
09月
11月