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ここが変わったWindows 11 第13回

もうWindows 10は使えなくなる?「Windows 11」にまつわる疑問を解決!

2021年10月08日 12時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●ASCII.jp

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少なくともWindows 10は、2025年10月14日まで利用できる。その頃には、今使っているPCもお役御免となっているだろう

 Windows 11の正式版が、10月6日にリリースされた。Windows 10が使えているし、よくわからないので様子見、という人も多いのではないだろうか。そこで今回はWindows 11のよくある疑問について解説しよう。

 Windows 10ユーザーであれば、Windows 11に無料でアップグレードできる。Windows 10が登場した2015年にも以前のOSから無償アップグレードできたが、その期間は1年間だった。しかし、今回はご安心を。Windows 10からの無料アップグレードには期限は設定されていない。急いでアップグレードしなくてもOKだ。

 もちろん、Windows 10を使い続けてもいい。そもそも、要件がネックでWindows 11にアップグレードできないPCも多い。その場合でも、Windows 10は2025年10月14日まではサポートされ、利用できるので安心しよう。

 当たり前だが、Windows 11をアップグレードした場合、Windows 10と同じエディションになる。Windows 10 Homeエディションなら、アップグレードすればWindows 11 Homeエディションになる。

「設定」の「システム」→「詳細情報」を開き、CPUやメモリなどを確認できる

 Windows 11にアップグレードできる最小要件を簡単にまとめると、CPUが1GHz以上、2コア以上でメモリが4GB以上。ストレージは64GB以上で、グラフィックスカードはDirect 12以上が必要となる。ネックになりそうなのが、セキュアブート対応のUEFIで、さらにTPM 2.0に対応している必要がある。

「システム情報」でBIOS情報を確認できる

 BIOSを確認するなら、検索フォームに「システム情報」と入力して「システム情報」ウィンドウを開く。右側の一覧から「BIOSモード」と「セキュアブートの状態」を探し、それぞれ「UEFI」と「有効」になっていればOKだ。

「Windowsセキュリティ」でTPMの仕様を確認できる

 TPM 2.0に対応しているか確認するには、「Windowsセキュリティ」の「デバイスセキュリティ」から「セキュリティプロセッサの詳細」を開く。TPMの「仕様バージョン」が「2.0」になっていればOKだ。

 Windows 10向けに買った周辺機器が、使えるかどうかも気になるだろう。マイクロソフトとしては保証はできないので、ウェブページには「アクセサリの製造元で確認してください」と書かれているが、基本的には使い続けることができると考えていい。

 もちろん、正常に動作しない可能性はあるので、ビジネスで利用している機器などは、Windows 11での運用情報が出てからアップグレードするといいだろう。

 Windows 11にアップグレードした後、Windows 10に戻せるかを気にする人もいるようだ。回答としては、アップグレード後、10日間は元の状態に戻せる。その後は、復旧するデータがなくなるので、データをバックアップし、Windows 10をクリーンインストールするしかない。とは言え、Windows 11はWindows 10の強化版といった位置づけのバージョンになるので、そこまで大きくUIや機能が変化するわけではない。基本的にはアップグレードして使い続けれられるので、気にしなくていいだろう。

 「Windows 11にしたら、何が便利になるのか?」という質問に対しては、本連載「ここが変わったWindows 11」で紹介し続けているので、他の回を参照して欲しい。

 

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