あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第145回
SUVとは違うのだよ! Jeep「ラングラー アンリミテッド ルビコン」は街乗りもいける本格クロカン
2021年09月04日 12時00分更新
無骨だけど安心感のあるエクステリア
エクステリアにホレこんでいる唯さんは「このドア、ヒンジ部分が出ているんですね。それもカッコイイんですよ」笑顔。実はこのドア、工具があれば簡単に取り外すことができます。「え? 外して何かいいことあるんですか?」と頭にクエスチョンマークを浮かべますが、外すことで軽量化して走行距離を稼いだり、何度も車両に乗降する人にはメリットはいっぱい。ただドアを外してしまうとサイドミラーがなくなるため、走行すると道交法違反になります。
この軽量化は他にも及び、なんと運転席および助手席と後席~荷室の樹脂製ルーフも外すことができます。後席から荷室のルーフを取り外すには工具が必要ですが、運転席と助手席側はカンタンに着脱可能! ラゲッジスペースに乗せれば、オープンカー感覚を楽しむことができます。もちろん、この状態で公道を走っても大丈夫です。NDロードスター乗り=オープンカー乗りの唯さんは「これイイ!」と大絶賛。「室内を見た時、ロールバーがあるので何でだろう? と思っていたのですが、納得しました。これは面白いですね」とのこと。取材日は青いスポーツドリンクを何本飲んでも足りないほどの「39度のとろけそうな日」で、内側からルーフを触れると「かなり暑いですね。断熱材がないのですね」と唯さんは驚いた様子。でもエアコンがかなり強力で車内はとても快適でした。
Jeepのメリットとして積載性の高さを挙げる唯さん。早速リアに回って確認してみたところ「タイヤが外に出ている!」と、まずスペアタイヤの存在に驚いた様子。そういえばイマドキのSUVやクロカンモデルでもスペアタイヤを露出させることは少なくなりました。スタッフは逆に「パジェロにありましたね」と懐かしさを覚えていた次第。唯さんとのジェネレーションギャップを感じつつ、中央に配されたバックカメラにイマドキのクルマであることを再認識し、オッサンスタッフは歳を感じた次第です。
バックドアは横に開いてから、上を開けるデュアルバックドアタイプ。これは前出の着脱できるルーフによるものなのですが、ショッピングセンターの駐車場などで壁や他車が近くバックドアが開けづらい場所では重宝しそうです。大型バックドアのミニバンやSUVは、ちょっと見習ってほしいと思いました。
荷室は広さも十分。リアシートを倒すとフルフラットになる点も使い勝手の面で良好です。イメージとしては前輪を外した自転車をそのまま立てて入れることもできる広さで、前輪を固定するインカーバイシクルキャリア(3万7510円)というオプションも用意されています。ラゲッジスペースにはアクセサリーソケットが用意されており、キャンプ等で重宝しそう。反対側には耐候型の大型サブウーファーも備えられ「これで音楽を思いっきり聴きながら運転したら楽しいかも!」と笑顔。ちなみに唯さんの好きな音楽(アーティスト)は「B'z」だそうです。
「これなら車中泊できそう!」というわけで、唯さんには靴を脱いで「裸足の女神」となってもらい実際に試してもらいました。裸足の女神を希望するも、残念ながら靴下は履いたままだったのですが、「大丈夫です! これは寝られます」と合格点。道なき道でソロキャンプに行っても、安全に就寝できます!
続いて後席もチェック。「見た目に対して狭いけれど、十分に広いですね」と唯さん。そうなんです、ラングラーは車幅が1895mmあるのですが、それはフェンダーが外に張り出しているためで、室内の幅はCセグメントのハッチバックに近い印象。ただ足元は広く、エアコンダクトもあるので夏でも涼しいのです。その下には窓の開閉スイッチと、2つのUSB充電ソケット。さらに100Vコンセントまである充実ぶり! ハイブリッド車では見かけるようになりましたが、ガソリンエンジン車では珍しい装備といえるでしょう。唯さんも「ヘアアイロンが使えるかも!」とうれしそう。
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