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Windows Info 第290回

Windows 11へのアップグレード可なCPUが微妙に追加&Windows 10の寿命について

2021年08月29日 10時00分更新

文● 塩田紳二 編集● ASCII

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Windows 10の各バージョンのサポート終了日

 Windows 10に関しては、すでに配布が開始されている21H1までは、サポート終了日が確定している。これは、以下のページで見ることができる。

●製品およびサービスのライフサイクル情報の検索 Windows 10 Home and Pro
 https://docs.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/windows-10-home-and-pro

 ここから抜き出したものを以下の表に示す。Windows 10のHome、Proエディションのサポート期間は18ヵ月となっているが、実際に終了日を見ると、ほとんどのバージョンで18ヵ月を少し超えている。しかも、終了日はすべて火曜日だ。よく調べたら、全部第2火曜日だった。

 少し話がそれるが、真面目に考えると第2火曜日かどうかを調べるのは面倒そうだが、実は簡単だ。というのは、毎月の第一X曜日は、必ず毎月1日から7日の間にあり、第2火曜日なら毎月8日から14日の間にあるからだ。つまり「=CEILING(DAY(<シリアル値>),7)/7」でNが求まる。また、曜日は日付に書式文字"a"を適用することで表示できる。具体的には、D列3行目から終了日が入っているなら

="第"&CEILING(DAY(D3),7)/7&TEXT(D3,"aaaa")

とすることで「第N X曜日」を表示できる。前記の表の「終了日の曜日」はこうして計算してある。

 第2火曜日は、いわゆるBアップデートの日で、この日にセキュリティアップデートを含む、累積更新プログラムの配布がある。つまり、サポートの終了日は、開始日の18ヵ月後にもっとも近い第2火曜日というルールなのであろう。このため、Windows 10 Ver.1909(19H2)の場合、18ヵ月後の前日が第2火曜日なので、17ヵ月と29日後になっているのだと考えられる。

 サポートの終了日には、必ずセキュリティアップデートが含まれた累積更新プログラムが配布される。これにより、サポートが切れたとき、最新のセキュリティアップデートが適用された状態になる。なお、同様にWindows 10のメインストリームサポートの終了日である「2025年10月14日」も第2火曜日である。

 Windows 10に関しては、延長サポートに関して、まだ何も発表されていない。しかし、2018年のWindows 10 LTSC 2018の延長サポートの終了日が2029年まであることを考えると、このあたりまで、Windows 10のサポートは続くだろう。Windows 11に置いてけぼりされるPCも少なからずあり、Windows 7に続いてESUも用意されるのではないかと思われる。

 Windows 10が公開され、2017年から年2回の機能アップデートとなり、Windows Insider Programでのプレビューでは毎回ブログで新機能が紹介されるようになった。筆者は、ずっとこれを記録していたのだが、こうした仕事もそろそろ終わりになりそうだ。というのは、当初プレビューの経過をまとめたFlight hubページも存在せず、ブログから情報を探すためには、プレビュービルド番号ごとに公開されるブログとその内容をまとめざるを得なかったからだ。

 Windows 8.1以前は、プレビュー版もDVDなどの物理メディアによる配布で更新サイクルも今のように短くなかった。このため、メディアを入手してゆっくり評価すればよかった。そういう意味でWindows 10は、それ以前のWindowsともWindows 11とも違って“慌ただしいWindows”だった。

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