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人気売れ筋炊飯器比較 第1回

アイリスオーヤマの炊飯器は「お米のポテンシャルを引き出す力」が最強です

2021年08月30日 09時00分更新

文● 石井和美 編集● ASCII

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 当たり前のように毎年販売される10万円以上の高級炊飯器。メーカーが意地とプライドをかけ「これこそが至高のおいしさ」とPRしています。ごはんが好きとしては大変気になるところですが、いくらなんでも高すぎて手が出ない……という方も多いのではないでしょうか。

 そこで注目したいのは5~6万円台のミドルクラス。数年前のフラグシップモデルに搭載されていたスゴイ機能が「降りて」きており、おいしく炊けるものが多いのです。

 そこで人気の炊飯器5製品を試してみました。頑張れば買えそうな価格帯でも、決して安くはないので失敗したくありません。それぞれの特徴をつかみ、好みに合うモデルを探してみませんか。

話題のアイリスオーヤマを試しました

瞬熱真空釜 IHジャー炊飯器 RC-IF50-B
2021年8月6日発売
実売価格6万円前後
アイリスオーヤマ

https://www.irisohyama.co.jp/s-shinku-gama/

 初回は、アイリスオーヤマ「瞬熱真空釜 IHジャー炊飯器 RC-IF50-B」を試します。お米も販売している同社は、近年炊飯器に力を入れています。比較的低価格でももっちりしたごはんが炊けるということで人気でしたが、最新モデルは5万円以上もする同社にとってはハイエンドモデル。他社にはない機構の「内釜」で勝負しています。

お米をあえて「おどらせない」内釜

 他の4社は圧力IHを採用していますが、このモデルは圧力に頼らない構造です。秘密はトリッキーな構造の内釜。釜の内側は二重構造になっていて、中が4mmの真空状態になっています。釜の下部からIHの熱が伝わると、真空部分に入っている「作動液」という特殊な液体が蒸発し、上部まですばやく熱が移動。蒸発した作動液が放熱で冷やされ、ふたたび蒸発部に戻るというくりかえしで、釜全体をすばやく均一に加熱します。底部だけでなく釜全体が熱くなるため、釜内に激しい対流(いわゆる「おどり」)がおこらず、しかし熱はすばやく米に伝わるという構造になっています。

 また、本体で重さを量って自動で計量し、正確に水の量を入れることができる「計量ボタン」や、よそったごはん量から推定カロリーを表示する機能、10%糖質をカットできる低糖質モードなど、多機能です。煮込みモードや専用蒸しプレートで蒸し料理などもでき、炊飯だけでなく調理家電としても幅広く使えます。

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