Apex LegendsがWQHDで200fps超え!? RTX 3070 Ti搭載「PG-PFT」の実力を検証

文●高橋佑司 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

RTX 3070搭載モデルから
3DMarkが10%前後アップ

 それではベンチマークによってパフォーマンスを検証してみよう。なお、PG-PFTの標準構成は前述の通りだが、今回試用したサンプル機はマザーボードと電源ユニットをアップグレードしたものになっている。この構成だと、価格は+8580円になる。

試用機の主な構成
CPU Intel「Core i7-11700」
(8コア/16スレッド、2.5~4.9GHz)
PCケース METALLIC GEAR「NEO AIR」
ビデオカード INNO3D「GEFORCE RTX 3070 TI X3 OC」
(GeForce RTX 3070 Ti、GDDR6X 8GB)
マザーボード MSI「Z590-A PRO」
(Z590、ATX)
メモリー DDR4-3200 16GB(8GB×2)
ストレージ NVMe SSD 1TB(PCI Express 3.0接続)
電源ユニット 1200W 80PLUS Platinum電源
OS Microsoft「Windows 10 Home(64ビット)」
サイズ 200(W)×450(D)×460(H)mm
価格 25万4380円

CPU-Z(左)とGPU-Z(右)で各スペックを表示したところ。なお、GPUの​Resizable BARは、出荷時設定のまま無効で検証している

 まずは「CINEBENCH R20」(左)および「CINEBENCH R23」(右)で、CPUの性能を計ってみよう。CINEBENCH R20のスコアーは、マルチで5443pts、シングルで583pts。CINEBENCH R23はマルチで13977pts、シングルで1523ptsだった。

 前述の通り、本モデルではCPUに、第11世代Coreの8コア/16スレッドモデルであるCore i7-11700を搭載。マルチコア性能はもちろんのこと、ゲームパフォーマンスに重要なシングルコア性能でも高い値をマークしている。前世代のCore i7-10700は、CINEBENCH R20のシングルでおよそ480程度なので、20%以上の伸びだ。

 続いて、PC全体の性能を計る「PCMark 10」では、総合スコアーは7912になった。スコアーの内訳では、アプリの起動速度やビデオ会議、ウェブブラウジングなどの快適さを見る「Essentials」が10875、スプレッドシートや文書作成ソフトといったビジネスアプリの快適さを計る「Productivity」が10419、写真編集などクリエイティブ用途の性能を見る「Digital Content Creation(DCC)」が11864という結果だった。

 以前にレビューした、Core i7-10700とGeForce RTX 3070を搭載したモデルの場合、総合スコアーは7302だった。内訳では、Productivityがおよそ8%、DCCがおよそ13%と特に伸びている。DCCはGPUも性能が強く影響する部分なので、RTX 3070 Tiを採用したことによる確かなパワーアップを感じられる。

 「3DMark」で、3Dグラフィックの描画性能に関するパフォーマンスも比べてみた。DirectX 11のテストである「Fire Strike」では、フルHD(1920×1080ドット)解像度のFire Strike無印が26124、4K解像度のFire Strike Ultraが9179という結果に。

 DirectX 12のテストである「Time Spy」では、WQHD解像度のTime Spy無印が13513、4K解像度のTime Spy Extremeは6821になった。また、DirectX Raytracing(DXR)でのリアルタイムレイトレーシング向けのテスト「Port Royal」でのスコアーは8729となっている。

 こちらもCore i7-10700+RTX 3070搭載機と比べると、Fire Strikeがおよそ5~9%、Time Spyがおよそ10~15%、Port Royalがおよそ9%スコアーが向上した。解像度が低めなFire Strike無印では、CPUがボトルネックとなっているためか上がり幅が小さいが、その他のテストでは全体的に10%前後のパフォーマンスアップを果たしている。

 次は、「CrystalDiskMark 8.0.2」でストレージの速度を計ってみよう。テストの結果、シーケンシャルリードが3384MB/s、シーケンシャルライトが2787MB/sになった。さすがにPCI Express 4.0と比べれば速度は落ちるが、PCI Express 3.0としては十分に高速な部類だ。

 今回の構成では、Z590チップセットを搭載したマザーボードを採用しており、また標準構成でもB560チップセットを採用している。インテル 500シリーズのチップセットを採用したマザーボードであれば、デスクトップ向け第11世代Coreとの組み合わせでPCI Express 4.0接続のM.2スロットも利用できるが、本機の場合はPCI Express 3.0のモデルを採用している。

 ただ、PCI Express 4.0接続のSSDにすることでゲームのロード時間やシステムの起動時間が劇的に変わるかというとそれほどでもなく、多く人は実際に使用する上であまり体感できない程度の差に留まる。1TBという容量で価格を抑えられると考えれば、コスパの良い構成といっていいだろう。

過去記事アーカイブ

2024年
02月
03月
04月
05月
07月
08月
09月
10月
11月
2023年
01月
02月
03月
04月
05月
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2022年
01月
02月
04月
05月
06月
08月
09月
10月
11月
12月
2021年
02月
03月
04月
06月
08月
09月
10月
11月
12月
2020年
06月
07月
08月
09月
10月
11月
12月
2017年
09月
10月
2016年
01月
03月
05月
2010年
05月
2008年
11月