価格を重視した“GamingPro”シリーズに注目
「GeForce RTX 3090」と「GeForce RTX 3080」の中間に位置し、実際3090とほとんど並ぶ性能を発揮するとあって注目を集める「GeForce RTX 3080 Ti」搭載ビデオカード。
6月3日22時の販売解禁時には、13モデルが秋葉原の各パーツショップに並び、大半のモデルが20万円を超える価格ながら、次から次へと売れていた。なかでも注目は、NVIDIAが国内販売価格として発表していた17万5800円という想定売価通りの価格で店頭に並んだPalit「GeForce RTX 3080 Ti GamingPro(NED308T019KB-132AA)」と、ZOTAC「GeForce RTX 3080 Ti Trinity(ZT-A30810D-10P)」だ。
最安モデルは、転売目的のターゲットになりやすく、オークションやフリマで数多く出ているのは残念だが、17万5000円という最安価格となっているPalit「GeForce RTX 3080 Ti GamingPro」を手にできたので、その特徴と性能をみていこう。
Palitの国内販売はドスパラのみ
Palitのビデオカードは全国に店舗を構えるドスパラが専売している。そのため、入荷頻度、入荷数は他のメーカーよりも多めで、品薄状態のRTX 30シリーズをゲットできる可能性も増す。さらにPalit製ビデオカードは、ドスパラのゲーミングBTO PCブランド「GALLERIA」に採用されていることもある。実際、「GeForce RTX 3080 Ti」を搭載した「GALLERIA」が早くも登場しているので、自作PCユーザー以外も要チェックと言えるだろう。
3連ファンクーラーを採用しつつ価格を抑えた
GamingProシリーズ
「GeForce RTX 3080 Ti GamingPro」は、Palitのフラッグシップモデルで、セミファンレス機能を備えた3スロット占有の大型3連ファンクーラーや、LEDイルミネーションを搭載しつつ、GeForce RTX 3080 Ti最安値を実現しているのが最大のトピックだ。
スペックはNVIDIAのリファレンス準拠でGPUコアクロックはブースト時1665MHz、メモリー容量はGDDR6X 12GB(19Gbps)。映像出力端子は、DisplayPort 1.4a×3、HDMI×1で、補助電源コネクターは8ピン×2を備えている。カード長は294mmで、基板の歪みを抑える補助フレームと、GPUコアやメモリーの放熱を補助するバックプレートが備わっている。

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