このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第142回

アップル「M1版iMac」1週間使ってわかったポテンシャルの高さ

2021年05月27日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ファンノイズは気にならず

 また、長時間負荷がかかるYouTube配信で大きな違いとなったのはファンが大きな音を立てて回るかどうか。同じような性能のIntel iMacは配信を始めて 15分ほどのタイミングでいつもファンが回り始めて、そのために口元にマイクを用意しての配信としていました。雑音が入ってしまいますから。

 しかしM1 iMacでは、1時間半ほどの配信中にファンが回ることはありませんでした。いや、正確には回っているのでしょうが、うなりを上げて雑音になってしまうことはなかった、ということです。

 普段熱を帯びることはない本体の下側面がほんのり温かくなっていたので、排熱は必要だったのでしょうが、これなら外付けマイクに頼らなくても、音声収録ができそうだと思いました。

 これからの季節、高温多湿な日本の夏をM1 Macは初めて経験することになります。その様な環境で、M1 iMacは引き続き、静かに動作し続けてくれるのかはもう少し長く使って見なければ分かりません。

 ただ、Intel iMacよりも初夏の発熱が少ないことを考えると、涼しい顔をして夏を乗り切ってくれるのではないか、と期待しているところです。(続く)

 

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

ASCII.jp RSS2.0 配信中