「電ドラボールをタイヤ交換に使ったら、そこそこスピードアップするのではないか」
そういう思いつきを試してみたら思った以上の結果になった。「電ドラボール」はVESSEL(ベッセル)の電動ドライバー。差替式ボールグリップにモーターを忍ばせた「電動アシスト付きドライバー」のようなもので、価格もお手頃3000円台の半ば。2018年の発売以降、電設屋さん必携の工具となり、今ではあちこちのメーカーがよく似た製品を造っている。
人気の理由は、電動工具でありながら従来型ドライバーのように使えるハイブリッド性にある。モーターで早回しして、最後は手でグイッと締める。あるいは手で緩めた後、モーターで素早くネジを抜き取る。大きな力、微妙な加減がいるところは人力で。それ以外はモーター任せで楽をしてやろうという合理的な設計がユーザーに支持された。
私のような素人にも電ドラボールは使いどころが多い。たとえばギターアンプのキャビネット裏板や、テレキャスターデラックスのような面積の広いピックガードなど。木ネジが何本も刺さっている部材の着脱は拷問でしかないが、それも電ドラボールがあれば救われる。
今回試したのは「電ドラボール 220USB-1」。そして「4倍速い」という触れ込みで昨年末に追加された「電ドラボールハイスピード 220USB-S1」。この2本がどう違うのかも含めて試してみた。
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