佐々木喜洋のポータブルオーディオトレンド 第70回
2万円台半ば、鮮明な中高域に厚みと迫力ある低域が特徴
まだ珍しいハイブリッド型の完全ワイヤレスLYPERTEK「PUREPLAY Z7」をレビュー
2021年04月30日 13時00分更新
ケースは若干大きめに、鼓膜に近い位置で固定できるイヤーピース
Z7のケースは丸みを帯びた形状のTEVIに比べるとやや縦長で直方体に近い形になった。TEVIのケースにあったキャリングベルトも省かれている。重量は両方を手に持ってもほぼ同じように感じられる。
Z7ではTEVIや他の完全ワイヤレスイヤホンとはやや異なる「作法」で使用する。普通はイヤホンをケースから取り出すと自動で電源がオンとなり、ケースに戻すとスリープに入る。しかし、Z7ではケースの蓋を開けたときに電源がオンとなり、イヤホンをケースに格納したうえで、さらに蓋を閉じると電源オフの状態となる。イヤホンをケースに格納する際に手が滑ってしまい、うっかり電源のオン/オフを繰り返すというようなことはなくなるものの、初めは戸惑うかもしれないので注意が必要だ。
手に取ってみると、マルチドライバー化されたにもかかわらず、イヤホン本体の大きさはTEVIからさほど変わらない点が良い。ただし、ノズルがわずかに太くなっているように思う。ノズル部分には防水性の高そうな白いダストカバーが付属している。
また、Z7ではイヤーピースが変更された。新しいシリコンイヤーピースは傘が柔らかく短いので、耳奥まで届いて固定できる。完全ワイヤレスに向いた形状となった。ただし、このタイプは耳奥にしっかりと入れる必要があるので注意してほしい。このシリコンイヤーピースは、装着感にややクセがあるので、付属のフォームタイプなどに変えてみても良いかもしれない。これも傘の短い完全ワイヤレス向けだ。
装着感はわずかに大柄な程度でほぼTEVIと変わらない。また操作ボタンはタッチセンサー式ではなくメカスイッチ式だが、この方が確実な操作感があるので、どちらが良いかは好みの問題だろう。
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