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ほぼ1万円「完全ワイヤレス」の新参者、音質も機能も優れた「TEVI」を聴く

2020年03月09日 15時30分更新

文● 佐々木喜洋 編集●ASCII

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 ナイコムから、LYPERTEKの完全ワイヤレスイヤホン「TEVI」が1月24日に発売された。実売価格は1万円前後となる。LYPERTEKは香港に拠点を置き、設立は2017年。日本初上陸のイヤホンブランド。音響工学と音響心理学を活かしてHi-Fi品質を届けることを目標としているという。

1万円で、TWS+にも対応したハイコスパ機

 TEVIは、シングルダイナミックドライバーを採用している。Bluetooth 5.0に対応し、標準的なSBC、AACに加えて、低遅延・高音質なaptXにも対応している。定評あるクアルコムの「QCC3020」を採用し、同社独自の「Qualcomm True Wireless Plus」(以下、TWS+)にも対応している。

 これは、低価格完全ワイヤレスイヤホンで多い「リレー方式」よりも安定性の高い「左右独立受信方式」だが、再生側のスマホの方もそれに対応した機種が必要となる(Snapdragon 865の搭載など)。

QCC3020は、一般的なリレー方式でも、より安定性が高い左右独立受信方式でも利用できる。

 ドライバーユニットの振動板は直径6mmで、グラフェン素材になっている(サイトではグラフェンコートとは書かれていない)。グラフェンは強度が高く軽量なのでイヤホンの振動板に向いている素材だ。

 バッテリー内蔵の充電ケースが付属するが、単体でも約10時間の再生が可能だ。これならば長時間の旅行でも十分に使い続けられるだろう。さらに、充電ケースを併用すれば、最大70時間も使用することができる。急速充電に対応し、ケースに収納して15分充電すれば、2時間の再生ができる。

 ケース自体の充電は、USB-C端子経由となる。ケースには4つのLEDライトが設けられており、充電状態がわかる。細かい点だがケースに持ち手がついているのは使いやすい配慮だ。

 完全ワイヤレス機では、左右どちらかが親機で、逆側を子機に決め打ちするモデルも多いが、TEVIでは、両方のユニットが親機と子機の機能を担当できるため、TWS+が利用できない場合でも、電池の左右どちらか片減りしてしまうのを防止できる(一般的に消費電力は親機のほうが子機よりも大きい)。またIPX7レベルの高い防水能力があるので多少水にぬれても心配することはない。

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