今シーズン参戦中!
バリバリのトップクラスマシンなトヨタ86
3月20~21日にツインリンクもてぎで開催された「TOYOTA GAZOO RACING 86/BRZ RACE」の開幕戦。86/BRZ RACEはSUPER GTでも活躍するようなトップレーサーが覇を争う国内でも有数のワンメイクレースです。
しかしそのマシンをよく見ると、普通のレーシングカーにはないものがフロントとリアについています。そうナンバープレートです。
86/BRZ RACEのマシンはなんとナンバー付き車両。公道で走れるという前提を持ったレーシングマシンなのです。今回はその86/BRZ RACEのマシンを「公道」で試乗できるという貴重な機会をGR Garage 東京 三鷹さんよりいただいたのでレポートします。
紹介するのは86/BRZ RACEのプロクラスに出場する水谷大介選手のマシン。水谷選手はGR Garage 東京 三鷹で実際にクルマの販売をしている営業マンでありながら、ツインリンクもてぎの開幕戦では並みいる日本のトップクラスのドライバー32名との豪雨のレースを8位でポイント獲得するという成績を残しています。
ちなみにこれがどれくらいすごいかというと、4月11日に岡山国際サーキットで開催されたSUPER GT開幕戦のGT500クラスで、SUPER GT史上に名を遺すであろうコンマ数秒のバトルを繰り広げながら2位となったau TOM'S GR Supraの坪井 翔選手よりも上位でチェッカーを受けているのです。
そんな水谷選手のマシンをつぶさに観察していきましょう。
86/BRZ RACEのマシンは専用グレード「86 Racing」のみがこのレースに出場できます。水谷選手のマシンはこの「86 Racing」の最新バージョンとなります。
このグレードはロールバーも標準装備。牽引フックも標準装備品として付いてきます。ただし牽引フックなどは競技専用部品のため公道走行時は取り外さなくてはなりません。
変更可能なのはタイヤ、ホイール、そしてシート。タイヤについてはサイズは205/55R16のワンサイズで出場クラスによって銘柄も指定されます。アマチュア対象のクラブマンクラスとプロクラスでそれぞれ3種類ずつの銘柄指定があり、その中からタイヤを選んでレースに臨みます。シートはシートレールまで含めて公道走行可能な保安基準に適合していることが必要となります。リクライニングできないフルバケットタイプのシートは運転席に限り装着が可能です。
変更可能な場所以外はほぼ何もできないと解釈してもいいようです。そのためエンジンルームはまったくのノーマル。油脂類の入った容器に脱落防止のテーピングをしてあるところは競技車両っぽいと言えますが、ボンネットに貼られた遮音材も取り外しができません。取り外しや変更を徹底的に規制することでイコールコンディションを作り出しているのです。
そんな86/BRZ RACE用のマシンを街中で乗ったらどうなのでしょう? ロールバーをまたいでフルバケットシートに収まる以外はいたってノーマルな佇まいのTOYOTA 86です。
ひとたび公道に出ればやはりレース車両としてスポンサーロゴやカラーリングが施されている派手な外見は人目をひきます。でも違いはそれくらい?
ロールバーが入っているために走行中の車体のねじれやゆがみがかなり抑制されていることから、むしろノーマルよりも乗り心地がいい! TWSの鍛造ホイールもかなり軽量なようでばねした重量が軽減されたせいでしょうか、サスペンションの動きもかなり軽やか。
遮音材も内装のパーツも、そしてマフラーもノーマルのままなので静粛性はノーマルと同じ。レースで認定されているとはいえ車検も通る公道走行用のタイヤなのでネガティブ要素はロードノイズが多少大きいことくらい。
仮にあなたが86/BRZ RACEに出場するとして、そのマシンでスーパーに買い物に行っても何の苦痛も感じることはないでしょう。むしろ、それだけハードルの低いクルマでプロドライバーが戦っている、と考えると86/BRZ RACEの面白さは計り知れません。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります
この連載の記事
- 第693回
自動車
日産「セレナ ルキシオン」はニアジョイも「新幹線より快適」と絶賛! 600km走破してわかった推せる理由 - 第691回
自動車
520万円から買えるオシャレSUV! 隠れキャラ満載のJeep「コンパス」に大人の遊び心を見た - 第690回
自動車
750万円の水素SUV「NEXO」フルモデルチェンジ! EV時代にあえて燃料電池車を選ぶ理由はあるか? - 第689回
自動車
エンタメはスマホ任せの潔さ! スズキらしい“超実用主義”な「スズキコネクト」レビュー - 第688回
自動車
立体駐車場に入る質感重視のCX-30か、最新ITと広さのCX-5か? 価格がダブるマツダSUVの「罪深き比較検証」 - 第687回
自動車
便利装備は一切なし! 究極の実用性と乗り心地で勝負するルノー「グランカングー」の清々しさ - 第686回
自動車
【打倒アルヴェル】新型エルグランドが王者を超えた!? 自動車税も安くて「走り」が別次元な理由 - 第685回
自動車
往復で充電6回!? ホンダ「N-ONE e:」で東京〜セントレアを走破してわかった、軽EVのリアルなコスパ - 第684回
自動車
家族を乗せてサーキットへ!? 実用性と狂気を併せ持つ「GRカローラ 25式後期」の完成度 - 第683回
自動車
テスラ「モデルY L」はファミリー向けEVの大本命! 圧倒的走りと3列目のリアル

















