ドライバー改善効果が劇的だった
「Call of Duty: Black Ops Cold War」
続いては「Call of Duty: Black Ops Cold War」で検証する。画質は基本的に各項目を最高設定、レイトレーシングも全て“ウルトラ”としたが、スクリーンスペースリフレクション(SSR)は“低”、モーションブラーは“オフ”、DLSSは“パフォーマンス”設定とした。
シングルプレイヤー用ステージ“フラクチャー・ジョー”をプレイした時のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。
Call of Duty: Black Ops Cold WarはRTX 3060発売前のβドライバーでテストし、筆者が出演する「ジサトラKTU #188」でも検証結果の一部を公開したが、当時はRTX 3060 Ti FEに大きく性能差を付けられ、むしろRTX 2060 SUPER FEより少々速い程度だった。
しかし、今回最新ドライバーで検証したところ、どの解像度設定でも劇的にフレームレートが改善された(フルHDでは平均fpsで20fps以上、4Kでも17~19fps向上)。今回はフレームレートよりも画質重視設定での検証となったが、レイトレーシング設定を最大にしてもフルHDで平均60fpsオーバーの性能は中々良いのではないだろうか。
RTX 3060 Tiに食らいついた「Cyberpunk 2077」
ゲーム系最後の検証は「Cyberpunk 2077」で締め括ろう。画質は“レイトレーシング:ウルトラ”をベースにDLSS“パフォーマンス”を追加。群衆密度も最高に設定した。マップの特定のルートを車で移動した際のフレームレートを「CapFrameX」を使用して測定した。
これまでの検証では、RTX 3060搭載カードはRTX 3060 Ti FEの3割減程度の性能しか発揮できなかったケースも多々見られたが、1つ前のCall of Duty: Black Ops Cold War、そしてこのCyberpunk 2077では両者の差はかなり小さくなっている。
ROG-STRIX-RTX 3060なら、フルHD時でRTX 3060 Ti FEの11%程度下に食らいつくなど、これまでにない奮闘をみせている。もっとも、DLSSがパフォーマンス設定の場合、内部解像度は物理解像度の約半分となるため、Tensorコアがボトルネックになりやすい。フルHD時に両者の差が小さく、WQHDで広がるのはTensorコア側にボトルネックが発生しているためだと思われる。
最低fpsがブレているのは、手動計測であるためとゲームの設計上全く同じ負荷にはできない(群衆や車の出現パターンはロードするたびに異なる)ためである。
この連載の記事
-
第455回
デジタル
「Ryzen 7 9800X3D」が最強ゲーミングCPUであることを証明する -
第454回
デジタル
性能が最大50%引き上げられたSamsung製SSD「990 EVO Plus」は良コスパSSDの新星だ -
第453回
デジタル
性能も上がったが消費電力も増えた「Ryzen 7 9800X3D」最速レビュー、AI推論の処理速度は7800X3Dの約2倍! -
第452回
自作PC
Core Ultra 200Sシリーズのゲーム性能は?Core Ultra 5/7/9を10タイトルで徹底検証 -
第451回
自作PC
Core Ultra 9 285K/Core Ultra 7 265K/Core Ultra 5 245K速報レビュー!第14世代&Ryzen 9000との比較で実力を見る -
第450回
デジタル
AGESA 1.2.0.2でRyzen 9 9950Xのパフォーマンスは改善するか? -
第449回
デジタル
Ryzen 9000シリーズの性能にWindows 11の分岐予測改善コードはどう影響するか? -
第448回
デジタル
TDP 105W動作にするとRyzen 7 9700X/Ryzen 5 9600Xはどの程度化ける? レッドゾーン寸前を攻める絶妙な設定だが、ゲームでの効果は期待薄 -
第447回
デジタル
Zen 5とTDP増でゲーム性能は向上したか?「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」の実力チェック -
第446回
デジタル
「Ryzen 9 9950X」「Ryzen 9 9900X」は“約束された”最強のCPUになれたのか? ベンチマークで見えた利点と欠点 -
第445回
デジタル
「Ryzen 7 9700X」「Ryzen 5 9600X」のゲーミング性能はゲームキングRyzen 7 7800X3Dに勝てる? - この連載の一覧へ