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最新パーツ性能チェック 第338回

Ryzen 5000シリーズが最強王座から陥落!?

Core i9-11900K、Core i7-11700K、Core i5-11600K検証!クリエイティブ系アプリ&ゲーム編

2021年04月26日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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シングルスレッド最速の効果は「Assassin's Creed Valhara」にも現れた?

 そろそろゲームにおける検証に入ろう。インテルは近年のシリーズと同様、第11世代CoreもゲーマーにもメリットのあるCPUだと謳っている。

 まずは重量級ゲーム「Assassin's Creed Valhara」でテストしよう。画質は「最高」に設定し、ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。ただし、解像度はフルHDのみとする。本稿の検証時点(2021年3月30日)でGeForce RTX 3080用のResizable BAR対応vBIOSは提供されていないため、現実はもう少し(3%程度らしいが)パフォーマンスが改善する可能性もある。

Assassin's Creed Valhara、1920×1080ドット時のフレームレート

 まずインテル勢の新旧対決という軸で見ると、平均フレームレートも最小フレームレートも大きく向上した第11世代Coreの凄さに目がいく。CPUをグレードアップするだけでこれだけフレームレートが伸びれば、第11世代Coreを導入する御利益は大きい。ただし、検証用のβBIOSでは第10世代Coreにおけるメモリーまわりの挙動が変な部分もあったため、その不具合が影響している可能性も排除できない。後日再検証が必要だ。

「Rainbow Six Siege」でも第11世代Coreは強かった

 続いては、「Rainbow Six Siege」を試してみよう。DLCの「Ultra HD Texture Pack」を導入し、画質「最高」+レンダースケール100%に設定。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。APIはVulkanを指定している。

Rainbow Six Siege、1920×1080ドット時のフレームレート

 ここでも第11世代Coreの平均フレームレートがよく伸びている。Ryzen 5000シリーズの最小フレームレートが非常に低いのは、検証に用いたマザーボード+AGESA 1.2.0.1ベースのBIOSと、GeForce+Rainbow Six Siegeの組み合わせで出現する不具合によるものだ。しかし、そんな事情を除外しても、Core i7-11700KとCore i9-11900KはRTX 3080の性能をよく引き出していると言える。

「Dirt 5」はコア数が多いと不利?

 次は「Dirt 5」で試してみよう。画質は「Ultra High」とし、解像度に関する設定はすべてフルHDに固定。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測した。

Dirt 5、1920×1080ドット時のフレームレート

 このゲームでも第10世代Coreより第11世代Coreのほうが速いという結果は確認できた。しかし、最も興味深い点は、どのCPUもコア数が多いモデルほど平均フレームレートが微妙に下がっていることだ。今回の計測だと、8コアよりも6コアのCPUのほうが高いフレームレートを示しており、1位はRyzen 5 5600Xで2位は僅差でCore i5-11600Kという結果に。

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