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グーグルが語る「2021年のGoogleマップ」屋内ナビや3Dマップなど新機能

2021年03月30日 19時30分更新

文● 西田 宗千佳 編集●飯島 恵里子/ASCII

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天気レイヤー。地図検索した場所の天気や気温などがわかる

空気質レイヤー。検索した場所の空気の汚れ具合がわかる。日本でのサービス展開予定時期は公開されていない

天気や空気質の情報もマップに取り込み

 というわけで、グーグルから発表された新サービスを順に見ていこう。

 まずは「天気レイヤー(Weather Layers)」と「空気質レイヤー(Air Quality layers)」から。読んで字のごとく、地図の上にその場所でのこれからの天気や、周囲の空気の汚れなどを表示する。出かける前に経路を検索する人は多いと思うが、そうした際にも、行った先がどのような状況になるかを確認できる。

 天気レイヤーについては、AndroidとiOSのアプリで数ヵ月以内に、日本を含む全世界で搭載される。空気質レイヤーについては、まずオーストラリア、インド、アメリカでサービスを開始し、その後各国に広がる予定となっている。

経路検索は「エコ前提」に変化

 次は、Googleマップでのルート表示の基本的な変更だ。2021年はここにも変更が加わる。まず、自動車でのルート検索について。

よりCO2排出の少ない「エコフレンドリー・ルート」を自動車での経路検索の際に表示するようになる。変更は2021年後半より

 これまでもEV向けに充電ポイントや「電費」を意識したルート表示が行われてきたが、さらに今年の後半からは、EVでない自動車向けにも変更が加わる。検索ルートを出す際に、「よりCO2排出の少ないルート」を出すようなアルゴリズムが加わり、そちらをデフォルトで表示するようになるのだ。こうした「エコフレンドリー・ルート」とそうでないルートでの到着予想時刻が大幅に違う場合には、両方を同時に提示するようになる。

 この機能は2021年後半に、全世界で導入される予定になっている。

ドイツ、イギリスなどの「Low Emission Zone」設定がある地域向けには、配慮したルート表示にも対応

 なお、ヨーロッパのようにCO2排出量を小さくするエリアが都市部に定められている地域では、そのエリアを配慮したルート表示が行われる。

ナビで走行中に音声対応・音声読み上げが行われるようになり、ナビ画面から移らずに済むように。日本でも数ヵ月以内に導入される予定

 自動車での利用には他にも変更がある。走行中のナビ表示である「Assistant Driving Mode」に拡張が加わり、ナビ画面から移行せずに、音声で通話やメッセージの送受信、内容確認などができるようになる。この機能はアメリカなどでは導入済みだが、新たに日本を含む13カ国で数ヵ月以内に利用可能となる。

経路検索表示は、移動手段別のタブ表示ではなくなる。日本でもAndroidとiOSで数ヵ月以内に導入される

 経路検索表示も変わる。従来は徒歩や公共交通機関など、移動手段別にタブが用意され、経路がそれぞれで表示されていた。だが新しい表示では、タブで分けることなく移動手段による違いがまとめて表示されるようになった。この変更は、AndroidとiOSで数ヵ月以内に導入される。

アメリカで増える「カーブサイド・ピックアップ」などのニーズに対応するため、Google検索連動や地図上でのピックアップ地点確認などが可能になる

 なお、アメリカでは、ネット注文したものを街角で受け取る「カーブサイド・ピックアップ」などを助ける機能が追加される。Google検索からマップ連携し、ストアなどでの購入などを行える機能の他、実験的に一部店舗でカーブサイド・ピックアップについて、Googleマップ上で位置やオーダーステータスを確認したりできるようになるという。

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