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「会話できるAI」登場、グーグルのAIや検索アルゴリズムは恐ろしく進化

2021年05月21日 12時00分更新

文● 石川 温 編集●飯島 恵里子/ASCII

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 5月18日(米国時間)より、グーグルの開発者向けイベント「Google I/O」が開催されている。世界的な新型コロナウィルスの感染によって、今年はオンラインでの開催となった。昨年は中止を余儀なくされていたので、約2年ぶりのイベントとなる。

 5月19日深夜2時からの基調講演をYouTubeで視聴した。2年前までは、アメリカ・カリフォルニア州マウンテンビュー、グーグル本社横にある野外コンサート会場で何年も取材をしていたので、現地に行けなくさみしい思いもあった。しかし、サンダー・ピチャイCEOをはじめとするプレゼンの数々を聞いていたら、深夜にもかかわらず、すっかり興奮してしまった。やはり、グーグルは世界を変える企業だと改めて実感した。

会話できるAI、AI言語モデル「LaMDA」登場

 昨年、中止となり、2年ぶりとなるGoogle I/Oであったが、グーグルのAIや検索アルゴリズムは恐ろしく進化をしていた。まず目を見張ったのが、AI言語モデル「LaMDA(Language Model for Dialogue Appications)」だ。会話できるAIだが、対話相手の発する言葉から会話の流れを読み、きちんとテーマにとって会話を続けられるというものだ。

 基調講演ではLaMDAが冥王星や紙飛行機になり、その特性や特徴などを会話ベースで次々に答えてくれるというデモが行われていた。まるで人間同士が会話しているようで、とても自然であった。

 数年前のGoogle I/Oでは、AIがレストランに電話をして予約を取るというデモが話題となった。レストランのスタッフは相手がAIだと知らずに答えるという様子に驚かされたのだった。そのときは特定の用途に対してAIが会話していくという流れであったが、LaMDAは人間がどのような会話の流れをするか、わからないなかで返答していく。

 今後、「暇つぶしにAIと会話する」なんてことが実現されるのではないかと思うほどだ。将来的にはGoogle アシスタントに組み込まれることだろう。いまは「3分後に教えて」とキッチンタイマーとしてか使っていないスマートスピーカー「Nest Hub」も、話し相手になってくれることだろう。

 もうひとつ驚かされたのが検索アルゴリズム「MUM(Multitask Unified Model)」だ。複雑な質問にまるで専門家のように答えてくれる。基調講演では「この間、アダム山に登ったけど、秋には富士山を登山するつもり。準備はどうすればいい?」という質問に対して「どちらも標高はほぼ同等だが、秋は雨が多いので防水ジャケットが必要」と答えていた。

 さらに自分の靴の写真を見せて「この靴で大丈夫かな」と聞くと、それに対してもジャッジを下してくれるのだ。MUMではサイトから記事だけでなく、動画や画像を集めて答えを導き出す。富士山は日本語の情報が多いはずだが、言語の壁を越えて検索してくれる。近い将来、これまで以上に「ググる」生活から抜け出せなくなることだろう。

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