アートディンクが2021年3月12日に発売した、Nintendo Switch専用ソフト『A列車で行こう はじまる観光計画』。本作は鉄道会社の社長となり、鉄道や道路を敷いて都市の交通網を整備していくシミュレーションゲームとなる。
シリーズとしては35周年にもなる長寿タイトルであり、また本格的な鉄道会社経営が楽しめるため、鉄道ファンをはじめとするファンから長い間支持されてきた。
今回は、そんな「A列車で行こう」最新作を、シリーズに初めて触れるユーザーの目線からレビューしていこうと思う。
なお、本作の価格はパッケージ版/ダウンロード版ともに7678円。店頭のほか、ニンテンドーeショップでも発売中だ。最初のチュートリアルシナリオ「はじまる観光計画」が遊べる体験版も配信中となっている。
■Nintendo Switch「A列車で行こう はじまる観光計画」ゲーム紹介
●ゲームの基本は「交通網を整備」と「人を動かす」こと
本作ではタイトルの通り「観光」がメインで、いかに鉄道や道路を敷いて人を動かしていくかがポイントとなる。そのために、人の集まっている栄えた場所と、観光資源のある場所をつなげて、人の流れが回るようにしていかなければならない。
シナリオごとに異なる目標が設定されており、目標達成のため、あの手この手で工夫していくのがとても楽しい。
線路をつないで人を運び、時間が経過すると、少しずつ建物が増えて街が発展していくのがわかる。それを眺めるのが本作の醍醐味の一つであると感じた。
●キャラの掛け合いが時代を感じる内容でおもしろい
各シナリオは年代が決まっており、最初に遊ぶ2つのシナリオはどちらも1990年ごろとなる。キャラの掛け合いはそれを前提としたものとなっており、わかる人にはわかるネタや、時代を感じる懐かしい会話をすることも。
なお、キャラクターデザインは『世界樹の迷宮』などを手がけた日向悠二氏が担当している。残念ながらボイスはついていないものの、キャラクターの表情や語り口はとても豊か。ゲームを円滑に進めるためのアドバイスや、クスッとできる雑談もしてくれて、プレイするほど愛着がわいてくる。
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