現時点の動作傾向では新PC構成検討はオススメしない
以下、PCでの動作検証については、質問を送っていたが現時点では回答を得られなかったので、あくまで今回の検証環境の実機での事実を示しているので、参考程度として頂きたい。
『PSO2:NGS』は下記するような推奨環境が提示されていた。最高設定で遊ばそうとすると、ほぼ1世代前のアッパーミドル以上の環境が必要になる。『PSO2』自体はそれこそノートPCの内蔵GPUでも設定を下げれば余裕で遊べるタイトルであっため、どうしようかと悩んでいるかもしれない。
ざっくりいえば、CBTのクライアントバージョンの挙動を見るに、6段階で用意された簡易設定のうち4が『PSO2』の設定6に近しい。また、フルHDのみで見るとノートPCでも簡易設定1で遊べそうな軽さであり、さらにどうにもダメなら解像度を1280×720ドットに下げるなどでなんとかなりそうだったが、あくまでこれは正式配信前のことなので、現時点の負荷傾向は参考程度に考えて欲しい。以下は、公式が公開する動作環境。
動作環境 | |
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CPU | 【最高画質】Intel「Core i9-10900」(10コア/20スレッド、2.8~5.2GHz)、 【低画質・中画質】Intel「Core i5-9400」(6コア/6スレッド、2.9~4.1GHz)相当のCPU |
ビデオカード | 【最高画質】NVIDIA「GeForce RTX 2070 SUPER」、AMD「Radeon RX 5700 XT」、 【中画質】NVIDIA「GeForce GTX 1060」AMD「Radeon RX 580」、 【低画質】NVIDIA「GeForce GTX 950」相当のビデオカード、AMD「Radeon R9 285」相当のビデオカード |
メモリー | 【最高画質】16GB、【低画質・中画質】8GB |
ストレージ空き容量 | 約100GB以上(『PSO2:NGS』部分:約30GB、『PSO2』部分:約70GB) |
ディスプレー解像度 | 【中画質・最高画質】1920×1080ドット、【低画質】1280×720ドット以上 |
サウンドカード | 条件なし |
DirectXバージョン | DirectX11以上 |
インターネット接続環境 | ブロードバンド環境(ADSL・光ファイバーなど) |
OS | Microsoft「Windows 8.1」(64bit、日本語版)またはMicrosoft「Windows 10」(64bit、日本語版) |
CBT期間の間、CPUやGPUなどの使用傾向を見ていたが、毎日変化があった。最終的な処理を詰めるためのデータを集めていたと思われる。顕著であったのがVRAM使用量だ。1日はWQHDで見るとピークは4GBほど、2日は9〜12GBほど、3日目は8GBほどになっていた。
そのため、第1回時点の傾向で今後導入するPCのスペック決定は、あまりオススメできない。オススメできるとすれば、現行のハイエンドな構成にするくらいだろうか。ともあれボリュームゾーンについては待ちが正解だろう。
プレイ環境は以下の通り。動作環境リストにRyzenの文字はなかったのだが、下記するように問題らしい問題はなかった。どちらかといえば、Radoen RX 6000シリーズはまだ最適化されていないと思われる。解像度FHDとWQHD時はGPUが遊んでいたからだ。PlayStation 5やXbox series Xと同じRDNA 2アーキテクチャであるため、今後に期待したい。
検証環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 5950X」 (16コア/32スレッド、3.4~4.9GHz) |
CPUクーラー | ZALMAN「CNPS20X」 (サイドフロー) |
ビデオカード | AMD「Radeon RX 6900 XT」 |
マザーボード | GIGABYTE「X570 AORUS MASTER Rev 1.0」 (X570、ATX、BIOS Version F33a) |
メモリー | aiuto「AU-2XM378A4G43AB2-CWE」 (DDR4-3200、32GB×2) |
ストレージ | Seagate「FireCuda 520 SSD ZP500GM3A002」 (M.2 SSD、PCIe 4.0、500GB)、KIOXIA「EXCERIA PLUS NVMe SSD-CK1.0N3P/N」 (M.2 SSD、PCIe 3.0、1TB)、KIOXIA「EXCERIA SATA SSD-CK480S/N」 (2.5インチSSD、480GB)、Samsung「860 EVO MZ-76E1T0B/IT」 (2.5インチSSD、1TB) |
電源ユニット | Cooler Master「V850 SFX GOLD」(850W)、「V650 SFX GOLD」(650W) |
PCケース | Lian Li「O11 dynamic mini」 |
OS | Microsfot「Windows 10 Home」パッケージ版(64bit) |
設定は次の通りで、簡易設定6からブラーとv-sync、解像度の動的変更をオフにし、詳細表示人数は最大の32人とした。Radeon Softwareの設定はデフォルトを採用。ブラーをオフにしたのはスクリーンショットのため。またディスプレイはLG 27GN650-B(FHD、144Hz)。WQHDと4KはVSR(仮想超解像度。高い解像度で描画してから出力先の解像度に合わせてリサイズして表示する機能)のものになるが、負荷傾向はネイティヴとほぼ同じだ。なおHDMI 2.1対応パネルへのシフト真っ最中で、購入するなら新製品が店頭に並ぶのを待ったほうがいい。
CPUは、低画質と中画質の場合はIntle「Core i5-9400」(6コア/6スレッド、2.9~4.1GHz)、最高画質ではIntel「Core i9-10900」(10コア/20スレッド、2.8~5.2GHz)が指定されていた。ゲーム中のCPU使用傾向を見ると、DirectX 11なのもあるが、1スレッドを重点的につかい、サブとしていくつかのスレッドを使用する傾向になり、3日間とも共通しているようだった。
AMD「Ryzen 9 5950X」(16コア/32スレッド、3.4~4.9GHz)でもほとんどのスレッドが動いており、Core i9-10900の要求にも納得がいくものだった。とくにプレイヤーキャラクターの読み込み時は負荷が高くなりがちで、詳細表示人数が多いほどリソースを要求されがち。また解像度を変えても同様の傾向にあり、解像度の影響は少ないようだった。
より高い設定で遊びたいのならば、スレッド数が多く、1コアあたりの性能が高いCPUを選ぶといいだろう。2021年2月初頭時点であれば、Core i7-10700やCore i9-10900、Ryzen 5000シリーズが該当する。ゲーミングCPUとして評価の高いRyzen 5 5600Xでの動作が気になるところだ。
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