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松村太郎の「アップル時評」ニュース解説・戦略分析 第130回

アップル新型「MacBook Pro」のうわさ ディスプレーとインターフェイス、そしてTouchBarの行方は

2021年01月21日 09時00分更新

文● 松村太郎 編集● ASCII

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●インターフェイス類の復活

 もうひとつ、MacBook Proシリーズの刷新で検討されているのは、インターフェイス類の復活です。

 現在、MacBook AirとMacBook Proの下位モデルがM1モデルは左側にThunderbolt / USB 4が2ポート用意され、右側にヘッドフォン端子が容易されています。また、上位モデルのMacBook Proには、左に2つ、右に2つのThunderbolt 3ポートが配置されています。

 Thunderboltポートでの給電や外部機器との接続を一手に引き受けているのですが、4つのポートではどうしても足りない場面があります。

 1つは電源に取られ、もう1つはディスプレーの外部出力にとられます。もしウェブカムとしてミラーレス一眼やBlackmagic DesignのATEM Mini Proなどを接続するなら、またこれで1ポート。あと1ポートでストレージやSDカードリーダーを排他利用しなければなりません。

 そこで結局USB-Cハブを使うことになるのですが、それでもUSB-Cポートへの接続機器が増えてくると、ハブに割いていたUSB−Cポートも惜しくなる……。そんな葛藤を抱えています。

 そういう意味で、電源コネクタとしてMagSafeが復活すること、またその他のインターフェイスが追加されることは、個人的にはとても歓迎すべきことです。

 ただ、現状のM1モデルはThunderboltコントローラーが1つで、片側2ポートの用意となります。上位モデル向けにコントローラーが2つになっても、そのままでは単にThunderbolt / USB 4ポートが4つになるだけで、これまでと変わらない状態でしかありません。

 たとえば右側は同じ形状でもUSBのみの対応とするとか、そうすれば他のインターフェイスも搭載できるかもしれませんが、USB-Cコネクタで同じ形状で役割が異なるというのは、アップルが許さないのではないでしょうか。

 そういう事情を加味しながらも、HDMIポートやSDXCカードスロットが追加されれば、もうUSB-Cハブは入りませんよね。もちろんHDMIは、4K/60Hz、そしてHDR出力を忘れずにサポートすべきだと思います。

 

筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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