バイク女子・美環、ダカールラリー覇者の増岡選手にエクリプス クロスのドライブを教わる
2020年11月14日 12時00分更新
ダカール・ラリーのレジェンドが
エクリプス クロス(PHEVモデル)で走る
そんな都会派SUVを、富士のショートコースで走りを体験してください、というのが今回の特別試乗の目的なのですが……。当日は結構な雨で、さらに美環さんは四輪では初めてのサーキット走行体験。そこで特別講師として、長年にわたり「世界一過酷なモータースポーツ競技」として知られる『ダカール・ラリー』に参戦。2002年・2003年には日本人初の総合優勝2連覇を果たした増岡 浩さんにご指導いただくことになりました。
与えられた走行時間は約10分間。まず美環さんは、まず助手席に座り、増岡さんから車両の操作説明とコースを教えてもらうことになりました。増岡さんは、親子ほどの年の差がある美環さんが二輪のレース経験者という話を聞いて興味深々。「雨の日は走ったことがあるの?」「二輪に慣れていると、四輪は全然違うよね」と色々と話題をふりながら、緊張を解きます。一方、美環さんは「ラリーではどんな走り方をされていたのですか?」と増岡さんに質問。「ラリーではパジェロに乗って、オフロードを最高速度200km/hで走っていました」との答えに「200キロ!?」と驚きの声。
「雨の日はコーナーの手前で、しっかりブレーキを踏みましょう」「今はエンジンとモーターが一生懸命回って走っています」と説明や解説をしながら走る増岡さん。「滑らかな加速感が、電気自動車の特徴ですね」という言葉に「なるほどー」「だから、とても静かなんですね」と静粛性にも関心。ヘビーウェットな路面ゆえ増岡さんをもってしてもコーナーで滑ることがあったようですが「ちょっと前が滑りましたね」と百戦錬磨の増岡さんは至って冷静。
「そろそろ変わりましょうか」との声に「私ヘッポコなので、できる気がしないです」「凄かった! 今のでお腹いっぱいです」と言いつつも、運転席に座る美環さん。まずはドライビングポジションの確認。「いいですね」と増岡さんは太鼓判を押すと、クルマのモードを変えていきます。S-AWCはグラベルに、パドルシフトを動かし、もっとも回生ブレーキが効く「B5」というモードに設定。
「とても静か。こんなに音がしないんですね。走っているのが不安になるほどですね」と改めて感嘆。「このクルマ、大きめですけれど、視界が広くていいと思います」。扱いやすさはスラロームでのステアリングホイールの軽さにも。「お買い物行っても、これならラクですよね」という増岡さんに言葉に素直に頷く美環さん。
S-AWCが美環さんと編集部を救う
数周したところのメインストレートで増岡さんから「では、しっかりアクセルを踏みましょう」との指示が。雨天にも関わらずショートコースの下り坂を90km/h近い速度で走り抜けると、右の1コーナーへ。
1コーナーから続くS字の右コーナーへ向け切り返した美環さん。急ハンドルを切ったため、クルマが滑り始めスピン寸前に。美環さんの悲鳴に似た声が車内に響き渡りますが、クルマは何事もなく進みます。増岡さんは「今、滑ったでしょ。普通のクルマならスピンしていたところ、クルマが止めて(制御)くれたのですよ。通常なら滑り始めたら逆にハンドルを切らないとスピンしてしまうのですが、スリップしても自分が行きたい方向にハンドルを切っているだけで、あとは電子制御でコントロールしてくれますよ」と分析・解説をしてくださいました。さらに「クルマで滑る体験、したことないでしょ? いい経験になりましたね」と、百戦錬磨な増岡さんはとても冷静。
美環さん「今、後輪がすごく滑った。あれ、普通だったらスピン? やばーい(笑) このクルマでよかったぁ」と美環さんは胆を冷やした次第。それを見ていた関係者は「保険に入っていないクルマだから、壊したら高額請求……」「今の危なかったですねぇ」と編集部員と見ていた三菱自関係者はS-AWCの制御に助けられ一安心。
増岡さんから「久しぶりの運転とおっしゃっていましたけれど、上手ですよ。普通ハンドルを切っても戻せないけれど、しっかり戻している。流石2輪でモータースポーツ経験があるだけはありますね」と太鼓判を押された美環さん。「2輪も楽しいけれど、クルマも楽しいと思いました」と、エクリプスクロス PHEVで改めてクルマの楽しさを知ったようです。
「凄く運転しやすいクルマ。私でこんなに操れるのですから」と、ドライバーの技量を問わずに楽しめる点を評価。「このクルマ、凄く気に入りました。荷物もいっぱい載せられるし、四輪駆動で安心だし、100Vの電気も使える。欲しいです!」とかなり気に入ったご様子。
試乗後、美環さんは「増岡さんの運転は速いんですけれど、まったく怖くないんですよ。操作が滑らかなのかな。なにより教え方がとても丁寧です」と、増岡さんを称賛。現在増岡さんは社内テストドライバーの講師もされているとのことで、それもあったのかもしれません。
今回は短い時間、そして特殊な環境での走行となりました。車両発売の年末から2021年初頭にかけて、エクリプス クロス(PHEVモデル)の公道試乗も予定していますのでお楽しみに。
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