●KDDIが楽天解約ユーザーの受け皿になる可能性
ここで頭をかすめるのが、楽天モバイルのauローミング終了への動きだ。
楽天モバイルは、自社構築エリア以外はauのネットワークに接続する。KDDIと楽天モバイルは、楽天モバイルが都道府県単位で人口カバー率70%を超えると、ローミング契約を打ち切る交渉を始めるとしている。
すでに東京都がその対象となっており、2021年3月末にローミングが終了する計画だ。
都内でRakuten MiniやRakuten BIGを使っている楽天モバイルユーザーが来年3月以降、「電波がつながらないからやめたい」と考えたとしても、Rakuten MiniやRakuten BIGはeSIM対応なので、移行する先がない。IIJはデータ通信専用なので、音声通話ができない。
そんな中、KDDI Digital Lifeのサービス提供は「来春くらいに向けて検討を進めたい」(高橋社長)という。
つまり、KDDI Digital LifeがRakuten MiniやRakuten BIGユーザーの受け皿になる可能性が浮上してきた。
今、楽天モバイルユーザーが最も「auネットワークの高品質さ」を実感しているのは間違いないだろう。楽天モバイルのローミングが終わったタイミングで、KDDI Digital Lifeが大注目を浴びることは間違いない。
楽天モバイルのユーザーを受け入れるために、KDDIはeSIM専業のMVNOを立ち上げたとしたら相当な策士と言えそうだ。
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