第59回
最大4人まで協力プレイできるので、ハロウィンにおススメ!
ホラーゲーム好きもビビる! 話題の「Phasmophobia」は極限の恐怖と謎解きの面白さが詰まった幽霊調査ゲームだ!
ランダムに発生する怪奇現象に戦慄
探索していると、突然電気が消える、物が動く、誰かの足音が聞こえる、ラップ現象などといった怪奇現象が頻繁に発生する。発生するタイミングがわかれば恐怖心はある程度緩和されるが、本作はなんとランダム制となっている。つまりいつ何が起こるかわからないということだ。
ランダムに発生する恐怖はプレイヤー、とりわけホラーゲームが苦手なプレイヤーの不安を助長させることだろう。プレイヤーがクリアしない限り恐怖は止まらないわけだ。しかも、制限時間を過ぎる、プレイヤーの正気度(SAN値)が一定まで下がると幽霊に襲われやすくなる仕様が、恐怖の度合いをより一層高めてくれる。なるべく早く謎を解く必要性を理解させつつ、さらなる恐怖心を植えつける点に巧さを見出した。
また制限時間内に幽霊を特定しないと、現場に潜む幽霊が激怒しはじめ、プレイヤーに襲いかかる「ハンティングモード」へ移行する(最悪死に至る可能性も)。これも本作の恐ろしいポイントといえる。ハンティングモードになったら部屋に隠れて身を潜めるか、襲撃から守ってくれる「十字架」などを使って対処するしかない。ジャーナルを読み漁って幽霊の知識を深める必要があるだろう。なお、ゲームオーバーになると所持品はすべて喪失する。一番恐ろしいのはそこかもしれない。
仕事をする前に、チュートリアルをプレイすることを強く推奨する。ここで基本的な操作やガジェットの使い方、ルールなどを一通り学べるほか、幽霊の恐ろしさを安全に体験できるからだ。チュートリアルに登場する幽霊は襲いかかってこないが、怪奇現象やびっくり要素は本番同様となっている。ここで操作とルール、恐怖演出を把握してから本番に臨んだほうがいいだろう。
アーリーアクセスながら完成度高めのホラーゲーム
はっきりいって、Phasmophobiaは恐ろしいホラーゲームだ。現場を調査して幽霊を特定する謎解き要素はもちろん、100点満点の雰囲気やランダムに発生する怪奇現象、意外と戦略性のあるゲーム性が特徴で、ホラーゲームファンのニーズに応えてくれるに違いない。その反面、ホラーゲームが苦手な人は覚悟してプレイするか、決して触れないようにしてほしい。
また、本作は最大4人までの協力プレイが可能で、パーティーゲームとして十分楽しめると感じた。ハロウィンを盛り上げるネタにもってこいといえる。複数人で行動すれば1人でプレイするよりも効率よく調査ができそうだ。噂だと、複数人でプレイすると幽霊に襲われやすくなるとか。ホラーゲームが大好き(?)なASCIIゲーム部+のメンバー全員にプレイしてほしいところ。
さらにVRにも対応しているのもポイントだ。VIVEやOculus Rift、Valve Indexを所有していれば、さらなる没入感と恐怖が味わえるかもしれない。残念ながら私は上記VRデバイスを所有していないため検証はできなかった。いや、むしろそれでいい。だって、VRを装着しなくても十分怖いんだもの。VRで遊んだらさすがに泣いてしまうかもしれない……。
9月19日にリリースされた本作は、現在アーリーアクセスとなっている。未完成とはいえ、このまま正式にリリースしてもいいほどの完成度だ。今後のアップデートで新たなステージや幽霊、ガジェットが追加されたらより一層面白くなるだろうし、プレイヤー人口もどんどん増えていくだろう。まだ課題はいくつか残っているものの、多くのプレイヤーを恐怖の渦へ引きずり込むゲームに仕上がっているのは確か。興味のある人はぜひプレイしてみてはいかがだろうか。
ゲーム情報
タイトル:Phasmophobia
開発・販売:Kinetic Games
ジャンル:ホラー
プラットフォーム:PC(Steam)
プレイ人数:1~4人
価格:1420円
Phasmophobiaの主なスペック | ||
---|---|---|
要件 | 最低 | 推奨 |
CPU | Core i5-4590/FX 8350 | Core i5-4590/Ryzen 5 1500X |
グラフィックス | GTX 970/Radeon R9 290 | GTX 970/Radeon R9 290 or greater |
メモリー | 8GB | 8GB |
ストレージ | 13GB | 15GB |
OS | Windows 10(64bit) | Windows 10(64bit) |
※Steam販売ページより抜粋
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