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肉食ナベコの「なんでも食べてみる」 第662回

キリンの糖質ゼロビール お風呂あがりの一杯にぴったり

2020年10月08日 20時35分更新

文● ナベコ 編集●ASCII

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日本初、糖質ゼロの「ビール」

 キリンビールが「キリン一番搾り 糖質ゼロ」を10月6日に発売しました。すでにスーパーなどで並んでいるので見かけた方も多いと思います。

 新ジャンルでも、発泡酒でもなく「ビール」。ビールカテゴリーの糖質ゼロは国内で初めてです。

 開発するにあたって約5年の歳月をかけて350回以上もの試験醸造を重ねたという、キリンビールの一大プロジェクト。

ビール作りで“糖質をゼロにする”って大変なんです。

 糖質ゼロビールの開発がなぜ困難だったか。ビール作りでは麦芽でんぷん由来の糖質を酵母が食べることで、アルコールが生まれます。つまり糖質はビール作りで必然的に生み出され、なおかつ醸造過程で不可欠な要素。今回のビールでは、麦芽の選定・糖化工程の技術により糖質を細かく分解。さらに通常より“元気”な酵母を使用することで、糖質がゼロになるまで食べつくさせ、糖質ゼロを実現しています。

一番搾り麦汁製法は踏襲

 糖質がある原料を引くのではなく、酵母の活動で糖質をゼロに。技術革新にはイチお酒好きとして頭が下がる思いです。

 気になる味はどうでしょうか?

 色は淡い黄色。いつもの一番搾りより薄く見えます。

 糖質ゼロだからか、泡立ちにくいです。

アルコールは4%。ふつうの一番搾りよりライトな飲み口です。

 一番搾りならではの旨味と、爽快なキレ、確かに新ジャンルではなく、ビールです。

 ただ、飲みごたえはずいぶんライト。やはり糖質がゼロというだけあってコクを求める意味だと物足りなくも感じます。一方で、良い捉え方だと飲みやすさ十分。アルコールが4%と通常より低めで、飲み口もシャープ。飲み疲れせずにグビグビと飲んでいられそう。

 新ジャンルや発泡酒にありがちなリキュールのような後味(最近は目覚ましく改善されてきたけど)が残らないのが、さすがと! 悪酔いしなそうな味わいであります。

私としては、1杯目はやっぱりふつうの一番搾り。ちょっとカロリーが気になるタイミングで「糖質ゼロ」を飲みたい!

 個人的には、「一番搾り」「スーパードライ」「サッポロ」などスタンダードなものが好きなので、食事にあわせての一缶目には、やはりいつものビールで。2杯目以降や、週末に買い込んでたっぷりビールを飲んでやろうという時。また、コッテリ系ピザの罪悪感を中和したい時や、喉を軽めに潤したいお風呂上りの一杯に糖質ゼロビールがちょうどいいなと思いました。糖質が気になるシーンはあるので、選択肢のひとつとしてビールに糖質ゼロがあるのはとても喜ばしいこと!

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ナベコ

酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪

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