日産のハイブリッドSUV「キックス」試乗!
e-POWERがもたらす独自の乗り味
2016年にノート、2018年にセレナに搭載した日産のシリーズ方式ハイブリッドシステム「e-POWER」。コンパクトカー、ミニバンと続けば、次はSUVだろうなと思っていたら、2020年の初夏、予想通りに登場。しかも従来モデルにe-POWERを載せるのはなく、新規モデル「キックス」としてデビュー!
これはさっそく乗らねば! ということで、試乗してきました。結論から先に申し上げると「キックスは日産自動車にとって久しぶりに明るい話題をもたらす1台」と声を大にして言いたくなる良さ! とにかく走りがイイのです。
まずはシリーズ方式ハイブリッドシステムe-POWERについて説明をしましょう。一般的にハイブリッド車はエンジンとモーターの両方を搭載し、走行シーンによって切り替える、もしくは両方動かします。
ですがe-POWERは「駆動は100%モーター、その電力をエンジンが発電する」というもの。何故、こんな面倒なことをしたのかというと、現時点における電気自動車の懸念点である充電設備の問題をクルマ側で解決できるから。そのうえ、もっとも効率のよい回転数でエンジンを回すために、結果的に燃費向上が期待できるほか、モータードライブらしい静かでパワフルな走りを手に入れることができます。
さらにe-POWERはアクセルペダルの踏み加減を調整するだけで発進、加速、減速、停止までをコントロールできるワンペダル動作「e-POWER Drive」を搭載。これはモータードライブだからこそ実現できる機能で、同社ではe-POWER搭載のノート、セレナのほか、電気自動車のリーフにも搭載されています。このe-Pedalの良さについては後ほど。
キックスは、2020年6月からの18ヵ月間に12の新型車を投入するという日産の反転攻勢の第1弾。もともとキックスは数年前から海外で生産していたモデルで、おもに新興国向けSUVとして販売されていました。今回、そのSUVにe-POWERを搭載し右ハンドル仕様を追加して日本向けとしたもの。日本車ですが、生産は微笑みの国であるタイ王国。実はさり気なく輸入車だったりします。
価格は標準グレードの「X」が275万9900円、上位グレードにあたる「Xツートーンインテリアエディション」が286万9900円。モデルはこの2展開のみという潔さ(すべて税込)。
ボディーサイズは全長4290×全幅1760×全高1610mmと、ノートに比べて一回り大きい程度。いわゆるコンパクトSUVといっても過言ではないでしょう。それでいながら、大型のフロントグリルにより、力強さとボディーのワイド感を強調させつつ、最近のSUVのツボをしっかりと押さえるあたり、さすが日産といったところです。最小回転半径は5.1メートル。もちろん小回りが利く方がうれしいことに違いはありませんが、狭い駐車場で苦労した、ということはありませんでした。
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