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HighPoint製RAIDソリューションとSamsung製NVMe SSDのコンビで挑戦

200万円近い構成のMac Proでリード14GB/sの超速SSD RAIDを構築してみた

文●加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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Mac Pro(2019)内蔵SSDから35GBの8K動画をコピーしてみた

 最後に簡単なファイルコピーテストで締め括ろう。Mac Pro(2019)の内蔵SSD上に容量約35GBの8K動画を置き、それを各RAIDボリューム上にコピーする時間を計測した。

今回準備した8K動画。再生時間はおよそ3分40秒しかないが、それでも35GBの超巨大ファイルだ。協力:OS☆U UVN

35GBの8K動画をFinder上でRAIDボリューム上にコピーした時間。5回計測したデータをそのまま比較している。緑のバーは平均値を示す。なお、Mac Pro(2019)内蔵SSD上でのファイル複製は一瞬で終わるのでグラフに含めていない

 SSD7101A-1が平均では最も短時間だが、ほかのRAIDソリューションとの差はないに等しい。35GBが11秒なので1秒あたり3.2GB弱コピーできた計算だ。つまり、Mac Pro(2019)内蔵SSDのリード速度がボトルネックになっていることは言うまでもない。本当ならRAIDソリューションから別のRAID 0ソリューションへコピーする時間も計測したかったが、MPXモジュールを外さないとPCI Expressのレーンが足りず実施できないため、今回は残念ながら見送った。

まとめ:Mac Pro(2019)でNVMe SSD RAIDするならSSD7101A-1が好適

 こうして結果を概観すると、ATTO Disk Benchmarkが今回試したRAID 0ソリューションの性能を一番正しく計測できていると言えそうだ。また、970 EVO Plus×4でRAID 0を構成する場合、SSD7101A-1のほうがSSD7103よりもわずかに高速であることがわかった。983 DCT×4でRAID 0を構成したSSD6540は目標速度を超えてくれたので、より高速な1920GBモデル(リード3400MB/s・ライト2200MB/s)を使えば、もっと速い速度で運用できるかもしれない。

 性能だけを重視するならSSD7101A-1と970 EVO Plusの組み合わせ一択だが、SSD6540はドライブエンクロージャーが外部にあるので、別のPCにつなぎ替えて作業できるという強みもある。オペレーションのスタイルに合わせて選ぶのが良いだろう。

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