HighPoint製RAIDソリューションとSamsung製NVMe SSDのコンビで挑戦

200万円近い構成のMac Proでリード14GB/sの超速SSD RAIDを構築してみた

文●加藤勝明(KTU) 編集●ジサトライッペイ/ASCII

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まずは「Blackmagic Disk Speed Test」で性能を計測

 それではSSD7101A-1をはじめとするPCI ExpressのRAIDソリューションにSamsung製SSDを組み込んだ時のパフォーマンスを検証しよう。今回はRAIDソリューション側は4台のSSDをすべて1つのRAID 0アレイ(ブロックサイズ1024K)として構築した。比較対象はMac Pro(2019)に搭載されているApple純正の内蔵SSD(1TB)だ。

 まずはMacのストレージ系ベンチマークではポピュラーな「Blackmagic Disk Speed Test」を使う。テストするファイルサイズは5GBとした。

Mac Pro(2019)内蔵SSDの読み書き速度は3GB/sをやや下回っているが、単発ならNVMe SSDとしてはまずまずの性能

SSD7101A-1+970 EVO Plus(2TB)×4(RAID 0)の読み書き速度。リード7.3GB/sは速いが、期待していたほどではない

SSD7103+970 EVO Plus(2TB)×4(RAID 0)の読み書き速度。SSD7101A-1よりも微妙に遅いが近しい速度ではある

SSD6540+983 DCT(960GB)×4(RAID 0)の読み書き速度。外付けにしているためか、RAIDカードで完結しているソリューションと比べると性能は控えめな印象。とは言え、ライト速度は目標速度である5.2GB/sにほど近い

 PCI Express×16をフルに使ったNVMe SSD RAIDのはずなのに、リード7GB/s強程度というのは明らかに低すぎる。これは日本サムスン曰く、Blackmagic Disk Speed Testの仕様によるものらしい。使用するベンチマークソフトの設計により、かなり結果にバラつきが出るとのことだ。

「AmorphousDiskMark」でも測ってみた

 ならばほかのベンチマークソフトも試さざるを得ない。続いてはWindows用の「CrystalDiskMark」そっくりのUI(作者曰く公認とのこと)で話題の「AmorphousDiskMark」だ。テストサイズはデフォルトの512MiBと最大の64GiBの2通りを試した。

テストサイズ=512MiBの結果

Mac Pro(2019)内蔵SSDの読み書き速度

SSD7101A-1+970 EVO Plus(2TB)×4(RAID 0)の読み書き速度

SSD7103+970 EVO Plus(2TB)×4(RAID 0)の読み書き速度

SSD6540+983 DCT(960GB)×4(RAID 0)の読み書き速度

テストサイズ=64GiBの結果

Mac Pro(2019)内蔵SSDの読み書き速度

SSD7101A-1+970 EVO Plus(2TB)×4(RAID 0)の読み書き速度

SSD7103+970 EVO Plus(2TB)×4(RAID 0)の読み書き速度

SSD6540+983 DCT(960GB)×4(RAID 0)の読み書き速度

 結果から言えば、AmorphousDiskMarkは内蔵SSD程度なら十分機能するが、広帯域が確保されたSSD7101A-1をはじめとするRAID 0ソリューションに対しては、本来の性能を引き出せない設計になっていることが推察される。

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