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Windows情報局ななふぉ出張所 第200回

LINE統合にも期待:

マイナポイント「上乗せ合戦」PayPayの勝算は

2020年07月03日 16時00分更新

文● 山口健太 編集● ASCII

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■PayPayの「決済手数料」はどうなるのか

 PayPayの課題として、大きな赤字を抱えるPayPay自身がいかに収益を上げるかという「マネタイズ」があります。

 その取り組みとして増えているのが金融サービスです。「PayPayボーナス運用」はまもなく運用者が100万人に到達するとのこと。筆者のPayPayボーナスも、株式市場の回復に合わせて少し増えています。

PayPay自身も「マネタイズ」に取り組んでいる

 5月にはジャパンネット銀行と連携した個人向けローンを開始。今秋には「あと払い」が本格的に始まり、今年度中には投資や保険も加わる予定です。金融サービスが充実する楽天やauとの競争になりそうです。

 PayPayを導入する店舗にとって気になるのが手数料です。ジャパンネット銀行などの例外を除き、PayPayによる売上の都度入金には、7月1日から1回あたり105円の手数料がかかります。少しでも早く現金がほしい店舗には、痛手といえます。

 また、PayPayの強みである決済手数料についても、2021年9月までは無料となっています。その後の有料化については言及せず、完全に未定であることを中山一郎社長は強調しています。

 手数料がかかるならPayPayをやめる、という店舗も出てくると思われるため、PayPayとしてもできるだけ無料を続けたいところ。金融サービスやECサイトで収益化を急ぐ背景には、こうした事情がありそうです。

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